研究開発費、各社が積み増し
重点分野は?
日本経済新聞 2015年8月10日 配信
日本の製造業が5~10年先を見据えて競争力の源泉となる新技術の開発に積極的に取り組み始めた。日本経済新聞社は2015年度の「研究開発活動に関する調査」を実施。回答企業の約3分の1の111社が過去最高の研究開発費を投じることが分かった。
■自動車、航空機がけん引
前年度分を答えた主要268社の15年度研究開発投資額は11兆7940億円の見込み。増加率は前回調査の4%を上回る。上位はトヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の自動車3社が占めた。
首位のトヨタは過去最高の1兆500億円を計画する。燃料電池車(FCV)など環境性能の高い車の開発に資金を振り向ける。安全運転の支援に必要なセンサーや人工知能などの開発にも注力する。
IHIは成長分野である航空機向けの研究開発を拡大する。米ボーイングの次期大型機用エンジンを米ゼネラル・エレクトリック(GE)などと共同開発する費用が増える。
■IoT、ロボット、人工知能… 研究開発の主戦場
政府は6月30日に閣議決定した成長戦略「日本再興戦略」で、産業の生産性を高めるための重点分野を提示した。企業も政府の求めに呼応し、積極投資している。
(成長戦略が目指すのは)ロボットのほか、あらゆるモノをインターネットにつなぐIoT(インターネット・オブ・シングス)、ビッグデータの活用強化だ。IT(情報技術)進展によって産業や就業構造を変える「第4次産業革命」につなげたいとしている。
重点分野は?
日本経済新聞 2015年8月10日 配信
日本の製造業が5~10年先を見据えて競争力の源泉となる新技術の開発に積極的に取り組み始めた。日本経済新聞社は2015年度の「研究開発活動に関する調査」を実施。回答企業の約3分の1の111社が過去最高の研究開発費を投じることが分かった。
■自動車、航空機がけん引
前年度分を答えた主要268社の15年度研究開発投資額は11兆7940億円の見込み。増加率は前回調査の4%を上回る。上位はトヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の自動車3社が占めた。
首位のトヨタは過去最高の1兆500億円を計画する。燃料電池車(FCV)など環境性能の高い車の開発に資金を振り向ける。安全運転の支援に必要なセンサーや人工知能などの開発にも注力する。
IHIは成長分野である航空機向けの研究開発を拡大する。米ボーイングの次期大型機用エンジンを米ゼネラル・エレクトリック(GE)などと共同開発する費用が増える。
■IoT、ロボット、人工知能… 研究開発の主戦場
政府は6月30日に閣議決定した成長戦略「日本再興戦略」で、産業の生産性を高めるための重点分野を提示した。企業も政府の求めに呼応し、積極投資している。
(成長戦略が目指すのは)ロボットのほか、あらゆるモノをインターネットにつなぐIoT(インターネット・オブ・シングス)、ビッグデータの活用強化だ。IT(情報技術)進展によって産業や就業構造を変える「第4次産業革命」につなげたいとしている。