記憶すべきか、忘却すべきかの問題

2017年10月15日 20時30分26秒 | 社会・文化・政治・経済
英国人小説家・カズオ・イシグロさんが紡ぐ物語は、<記憶>が重要な意味を持つ。
登場人物たちは、さまざまな形で記憶をたぐり、自身や世界との関係性捉え直す。
長崎市で生まれ5歳で渡英、後に英国籍を取得した<越境者>としてのアイデンティティーと無縁ではない。
1990年代のユーゴスラビア紛争で<一夜にして隣人同士が殺し合った>事実を着想のきっかけとして挙げた。
「1、2世代前の国家的、社会的な記憶が再起し、人々を戦いに向かわせる」。
記憶すべきか、忘却すべきかの問題は「個人ばかりでなく、国家や社会にも当てはまる」とイシグロさんは強調した。
国境や個人を超えた普遍的なテーマ性が、世界的ベストセラーを生み出し続けるイシグロ文学を支えている。
「日本で過ごした子どもの時の記憶が、初期の作品に大きな影響を与えた」
<日本流>の物の見方が作品に投影されてきたとして<日本に感謝したい>と記者会見で述べている。

公明党:こどもマニフェスト2017

2017年10月15日 10時48分03秒 | 社会・文化・政治・経済
第48回衆議院議員総選挙が10月10日に公示となり、各政党の公約や政策が出そろった。主要政党の中には、子ども向けのマニフェストを公開しているところもある。小学生でも読みやすい文章やデザインで、未来の有権者に思いを訴えている。

 子ども向けマニフェストは、選挙権を持つ18歳の若者に限らず、幼児や小中学生などまだ選挙権がない「未来の有権者」を対象としているのが特徴。漢字が読めない子どものため、漢字にはふりがなを付けている。

 自民党は、「みんなへの約束」と題した子ども向けの政策パンフレットを制作・配布し、Webサイトでも公開している。動物のイラストを用いた親しみやすいデザインで、「幼児教育の無償化」など、自民党が考えていることや、やろうとしていることをわかりやすくまとめている。

 公明党は、「こどもマニフェスト2017」を制作。10月22日に行われる衆議院選挙に向け、「教育・学校生活」「快適な暮らし・経済」など5分野の約束を子どもに向けて文章化。「私立高校の授業料実質無償化」など、さまざまな方針や考えを取り上げている。

 今回は、選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられてから、初めての衆議院選挙という点も注目されるところ。選挙権年齢引き下げ後、初の国政選挙となった平成28年7月の第24回参議院議員通常選挙では、10代の投票率は46.78%だった。特に18歳の投票率が51.28%と、20歳代(35.60%)や30歳代(44.24%)と比べて、高い水準であった。

 自民党のWebサイトでは、「18歳選挙」の特設ページも開設。「ブラックバイト」や「給付型奨学金」など、18歳の有権者にとって身近な話題に触れながら、メッセージや選挙解説などを紹介している。 《奥山直美》



精神的幸福 宗教の役割

2017年10月15日 10時13分14秒 | 社会・文化・政治・経済
経済が低迷する時代を受け入れ、生き抜くために必要は耐性を身に付けている若者。
格差が広がる一方、他者の幸・不幸には無関心な人が多いように思われる。
社会的な問題に無関心な人も、自分が何時か貧困や苦境に陥るかもしれないとい<当事者意識>を持ち、いざという時に助けてもらえる。
身近な人を助けられるための<情報>を持つことが重要だ。
賃金が高くても長時間労働では、<健康><心理的幸福><時間の使い方>を基準にすれば負の部分は否定できない。
<自利と多利>のバランス。
<燃え尽き症候群>など、過度の負担を背負った結果、心身のバランスを崩してしまうこともある。
大事なのは無理なく、持続可能の形で利他を行う。
過去・現在・未来は、連関するものだ。
つまり、自分の人生は過去・先祖から未来へつながり、自分一人では終わらないものなのだ。
人は他者と完全に切り離して存在しない。
家族や友人、職場の人、地域社会、国家にもつながっている。
自然の生態系、環境、食物連鎖のネットワークの中にいる。
科学技術にも医学にも限界がある。
そこからが、宗教の役割である。
思想、哲学、そして宗教も、その真価は、人の行動、生き方にこそ表れる。
人のため、社会のためと活動する姿が注目される。

知るべきであるに知らなかった

2017年10月15日 09時36分44秒 | 社会・文化・政治・経済
気になることは、自分の目と足を使って答えを見つける

「カンボジア孤児院ビジネス」著者の岩下明日香さん
「日本に住んでいても、世界にいろいろな問題があるのは知ってましたが、聞き流してきた自分もいます。でも、この孤児院の問題は一歩も引きたくないと思いました」
政府の監視が行き届かないところで、孤児院の子どもたちが人身売買や児童買春などの犯罪に巻き込まれることが多発。ボランティアを装って、小児性愛者が子どもに性的な危害を加える事件も確認されている。
集まった寄付金で装飾品を身にまとい、高級車に乗る孤児院運営者がいた。
「皮肉なことに、短期間で訪れる外国人たちは、わずかな寄付を与えることで善行の満足感に浸ったまま、孤児院の商業的な利用という負の側面を知ることもなく自分の国に帰っていく」
「知るべきであるに知らなかったことを20代の若き書き手によって教えられ、先進国に暮らす者の無知と驕りをつきつけられた」とノンフィクション作家の梯(かけはし)久美子さん

トランプ政権はどのように北朝鮮と対峙すのか

2017年10月15日 09時07分29秒 | 社会・文化・政治・経済
北朝鮮の拉致問題は、被害者5人が帰国して以降、事態は一向に進展していない。
神戸市出身の有本恵子さん(行方不明時23歳)は欧州留学中の1983年、音信不通になった。
父明弘さん(89)と母嘉代子さん(91)それぞれ持病を抱えながら。34年以上、娘との再会の日を待ちわびてきた。
「何とか一日も早く、私たちの命あるうちに解決してほしい」。
その思いは切実だ。
拉致問題が広く知られていないころ、有本さん夫妻は外務省に掛け合ったが、「北朝鮮と国交がないから無理」と言われた。
「街頭でチラシを配っても払いのけられたこともあった」と振り返る。
夫妻は日本政府が弱腰に見えてならないという。

トランプ大統領「北朝鮮は残虐だ」と非難

期待を寄せるのは、北朝鮮を厳しく非難するトランプ米大統領だという。
2017年6月20日 - 北朝鮮で1年3カ月以上拘束され、昏睡(こんすい)状態となっていた米バージニア大学生のオットー・ワームビアさん(22)が19日、米国内の病院で死亡した。
大学生のオットー・ワームビアさんは2016年1月観光ツアーでピョンヤンを訪れた際、プロパガンダ用ポスターを持ち帰ろうとし、その行為が「敵対行為」としてみなされ、北 朝鮮当局に拘束された。
その後、労働教化刑15年の判決を受け、拘束され た。
トランプ大統領は「北朝鮮は残虐だ」と改めて非難。いまだ北朝鮮はアメリカ人3人を拘束しているが、今後トランプ政権はどのように北と対峙していくことになるのか。

10月14日(土)のつぶやき

2017年10月15日 03時10分32秒 | 医科・歯科・介護