喫煙と肺がんの関係は、疫学という学問で、タバコを吸う人と吸わない人を何十年も追跡調査をして(前向き研究)、その中で肺がんになる人が、喫煙者に何倍も多かったという研究結果がたくさん出たことから、証明されました。
WHOなどの最近の試算によると、日本でたばこが原因とされる死亡数は、2000(平成12)年には114,200人(男性90,000人、女性24,200人)に達しています。
20年で約2倍に増加したことになり、この傾向はさらに続くことが予想されています。
たばこ関連疾患の多くは、喫煙を開始してから20-30年かかって発症し死に至るので、現在の死亡の状況は過去の喫煙の状況を反映していることになります。
たばこを吸う人の死亡率は、吸わない人と比べて男性は1.6倍、女性は1.9倍
たばこを吸ったことがない人、むかし吸っていたけど止めた人、吸っている人の3グループで、 10年間の死亡率を比べてみました。
すると、たばこを吸う人の死亡率は、吸ったことがない人と比べて、男性では 1.6倍、女性では1.9倍と高いことが分りました。
死亡原因ごとにみると、たばこを吸う人の死亡率は、がん(男性 1.6倍、女性1.8倍)、心臓病や脳卒中などの循環器疾患(男性1.4倍、女性2.7倍)、その他の死因(男性1.6倍、 女性1.4倍)のいずれでも高くなっていました。
一方、たばこを止めた人の死亡率は、全死因、がん、循 環器疾患のいずれでみても、吸ったことがない人との差は認められませんでした。
喫煙率が下がっているのに肺がんが増えているのは、なぜ?
喫煙率のピークの30年後に死亡のピークがくると言うものです。
これは、よく考えてみると分かります。
タバコを吸ってすぐ "がん" になる訳ではありませんね。
しばらく吸い続けて初めて病気になるのです。
そのタイムラグが30年という訳です。
WHOなどの最近の試算によると、日本でたばこが原因とされる死亡数は、2000(平成12)年には114,200人(男性90,000人、女性24,200人)に達しています。
20年で約2倍に増加したことになり、この傾向はさらに続くことが予想されています。
たばこ関連疾患の多くは、喫煙を開始してから20-30年かかって発症し死に至るので、現在の死亡の状況は過去の喫煙の状況を反映していることになります。
たばこを吸う人の死亡率は、吸わない人と比べて男性は1.6倍、女性は1.9倍
たばこを吸ったことがない人、むかし吸っていたけど止めた人、吸っている人の3グループで、 10年間の死亡率を比べてみました。
すると、たばこを吸う人の死亡率は、吸ったことがない人と比べて、男性では 1.6倍、女性では1.9倍と高いことが分りました。
死亡原因ごとにみると、たばこを吸う人の死亡率は、がん(男性 1.6倍、女性1.8倍)、心臓病や脳卒中などの循環器疾患(男性1.4倍、女性2.7倍)、その他の死因(男性1.6倍、 女性1.4倍)のいずれでも高くなっていました。
一方、たばこを止めた人の死亡率は、全死因、がん、循 環器疾患のいずれでみても、吸ったことがない人との差は認められませんでした。
喫煙率が下がっているのに肺がんが増えているのは、なぜ?
喫煙率のピークの30年後に死亡のピークがくると言うものです。
これは、よく考えてみると分かります。
タバコを吸ってすぐ "がん" になる訳ではありませんね。
しばらく吸い続けて初めて病気になるのです。
そのタイムラグが30年という訳です。