病が人生を豊かにし得るものである

2017年12月18日 13時30分59秒 | 医科・歯科・介護
「まず大切なのは、病気を自身の人生の一部であると受け入れることです。病が人生を豊かにし得るものであることを伝えるには、強い生命力です」
ドイツの医師・オラフ・シューターさん
「私たち一人一人には必ず、自分のためだけではなく社会のために果たすべき使命がある」と知る。
彼は、もともと人と話すのが苦手な内ち向きの性格で、いつも孤独感と戦って生きていた。
人生の目標と生きる自身を得る。
認知症、うつ病、パーキンソン病、不安障害、多発性硬化症など、さまざまな症状の患者が診療所を訪れている。
基本は、患者の尊厳を守る医療である。
そのために重要なののは、自身の情熱と生命境涯である、と言う。

高等遊民のような淑子

2017年12月18日 13時20分10秒 | 創作欄
大学院を目指して、学生気分が何時までも抜けきれなかった徹にとって、淑子の立場は羨ましい立場に思えた。
「大学院は、もうどうでもよくなかったの」と彼女は自由気ままな生活を送っていた。
「着物のモデルも飽きたわ」と初めてプライベートを明かした。
「モデルだったのですか」
「学生時代からのアルバイト」淑子は喫茶店2階の窓から歌舞伎町方面に目を転じた。
「私のママはずっと、和服で過ごしていたの。私もママの年になったら和服で過ごすわ」
徹は目の前に座るミニスカート姿の淑子と和服姿の淑子を比較するように頭に浮かべた。
徹の母親も和服姿で過ごすことが多かったのだ。
「成田へ行かない?」コーヒーを飲みほした突淑子が突然意外なことを言う。
「成田ですか?危ないですよ」徹はテレビ映像で観た成田闘争に違和感を抱いていた。
「国家権力で土地を奪われ、闘うのは当然よね」何時も微笑んでいる淑子の目に憂えが浮かんだ。
徹は腕時計を見た。
「成田へ行くのもいいですが、着いたころには日が暮れてますよ」と引きとめた。
「そうね。行くのこの次ね。映画でも観ようか」淑子が笑みを取り戻した。
「何を観ますか?」
「銀座へ行きましょう」
「淑子さんは気楽でいいですね」
「私、高等遊民かしらね。親の送金で生きている」
淑子は階段をリズミカルに下って行く。
3歳から習っていたバレエのことは、まだ徹に語っていなかった。
その日、二人が観たのが「貴族の巣」だった。

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貴族の巣
ロシアの作家 I.ツルゲーネフの長編小説。
1859年発表。
妻の不義を知り絶望して単身帰国した主人公ラブレツキーは、近在の清純無垢な娘リーザと愛し合うようになるが、死んだと伝えられていた妻が突然帰国し、すべてが破綻する。
主人公は『ルージン』の系譜をひく貴族階級の進歩的知識人の「余計者」であるが、ルージンとは対照的なタイプで、彼のように自尊心は強くなく、無口で、大地を耕すことに喜びを見出している。
だが自己の階級の危機を鋭く感じ取っていながら、それを回避するすべも知らないまま既成の伝統に・・・
「貴族の巣」とは - A Nest of Gentry 1970年|ソ連映画|110分
監督:アンドレイ・ミハルコフ=コンチャロフスキー
原作:イワン・ツルゲーネフ
脚本:ワレンチン・エジョフ、アンドレイ・ミハルコフ=コンチャロフ...
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高等遊民(こうとうゆうみん)とは、日本で明治時代から昭和初期の近代戦前期にかけて多く使われた言葉であり、大学等の高等教育機関で教育を受け卒業しながらも、経済的に不自由がないため、官吏や会社員などになって労働に従事することなく、読書などをして過ごしている人のこと。
閲覧できる範囲では『読売新聞』1903年9月25日の「官吏学校を設立すべし」での論説が、高等遊民に触れられている最も古い資料である。
また、一時期は上級学校への入学や上級学校卒業後の就職が叶わなかった者が高等遊民。
世俗的な労苦を嫌い、定職につかないで自由気ままに暮らしている人。
明治末期から昭和初期の語。
夏目漱石『それから』の主人公、長井代助は、いわゆる高等遊民の代表として描写されている。
漱石自身が代助を形容して「高等遊民」と書いているわけではないが、代助の生活ぶりは、明らかに高等遊民のそれであることが見て取れる。
漱石の作品の中で、 「高等遊民」 ということばが用いられているのは、『彼岸過迄』 の 松本恒三という人物に対してでもある。
漱石の造形した高等遊民像は『それから』の長井代助に体現されるような人間像である。「パンに関係した経験は、切実かも知れないが、要するに劣等だよ。パンを離れ水を離れた贅沢な経験をしなくちや人間の甲斐はない」「職業のために汚されない内容の多い時間を有する、上等人種」というのが漱石の造形した高等遊民像である。

人とのつながり

2017年12月18日 12時14分33秒 | 社会・文化・政治・経済
「新しい発想を勉強して取り入れたい」
将棋・永世七冠の羽生善治さん
その謙虚さに共感。

「人とのつながりは、もう一つのビタミン剤」
他者とのつながりが弱い人は、<集中力>に欠ける。
ある海外精神科医の言葉。

ささやかな出会いであっても、そこに縁を見いだす。
一つ一つの出会いが<生命の栄養>になる。

希望のエールを贈る-それも出会いがあってこそ。
励ましが、若者の成長・可能性を後押しする。

今も行われていた合同結婚式

2017年12月18日 12時08分47秒 | 社会・文化・政治・経済
FNN重大ニュース 大追跡×総決算SP - フジテレビ

2017年12月17日(日) 16:00~17:55 放送。

桜田淳子さん復帰で再注目あの教団の“今”を激撮。

統一教会・家庭連合について取り上げることが判った。
1年半前、フジテレビは同教団の一方的な主張を放送し批判を受けたことがあり、カルト問題に取り組む識者からは懸念の声が上がっている。
本紙「やや日刊カルト新聞」は、その際の教団内部文書を入手。
そこにはフジテレビが同教団に対し「取材」ではなく「撮影協力」を「要請」し、教団に好意的な放送内容となることを伝えていたと窺わせる内容が記されていた。
今も行われていた合同結婚式。
霊感商法と信者から金を吸い上げるシステム。
若者は教団拡大に最も便利な存在。
結婚したいので参加した人も。
国際結婚の場でもあった。
驚くべきは、日本から韓国へ向けトンネルを掘る計画と実行。
トンネルなど掘れるわけがないがないが、その目的のためにも金を集めるようだ。
あれだけ過去に批判を受けても、なお新たな信者が増え、合同結婚式に参加する男女が存在していることに、人間の性さえ感じる。
そもそも、合同結婚式にどのような意味、理念、価値があるのか?
不可解だ!
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世界平和統一家庭連合略称:は、朝鮮半島のキリスト教の土壌から発生した宗教法人である。
文鮮明(1920年- 2012年)によって、1954年に韓国で創設された。
旧名称は、世界基督教統一神霊協会
英語: Holy Spirit Association for the Unification of World Christianity)である。
1994年5月に名称が変更され、日本では遅れて2015年8月に改称された。
統一教会は自らの教えをキリスト教であるとしているが、その神学は仏教、儒教、道教、シャーマニズム等の土着の諸宗教の影響も受けており、主流派キリスト教からは異端と見做されている。
宗教学ではキリスト教系の新宗教とされる。

「ビンの中お父さん」

2017年12月18日 11時32分23秒 | 社会・文化・政治・経済
18人にプルトニウムを注入

12月18日午前1時5分からの日テレ系NNN・ドキュメント2017
ビン内に5千の被爆者

献体して解剖された父親のビンの中の父親に対面した娘さん。
69AN96
がんで亡くなった被爆者のカルテ番号。
標本となったビンの番号でもあった。
「被爆者のためになったならいいんだけど。それを元に核を開発したなら合点がいかない」
ABCCは、原爆投下後にアメリカが“被爆者の健康調査”を目的に、広島と長崎に建てた調査機関。
亡くなった父親を解剖された女性とともに被爆者調査を追うと、現在の核時代に密接に繋がっていた被爆者研究が見えてきた。
原爆投下後に、被爆者を調査した機関、通称ABCC(原爆傷害調査委員会)。
調査研究 の名のもとに、被爆者研究。

広島、長崎に投下された、原爆による放射線被爆の影響を調べるため、1946(昭和21)年に米国で設立された原爆傷害調査委員会(ABCC)の真の目的は何だったのかを探る。
目的を調査していくうち浮かび上がったのは、米国のための「軍事研究」、そして、裏で被爆者に行われた、あまりに「屈辱的な検査」だった。
ABCCは現在、日米共同の研究機関に生まれ変わり、「平和目的の研究」を行っている。
だが、今なお米国軍事目的で調査。
次の戦争は<核戦争>となることを前提にしている。
18人にプルトニウムを注入した人体実験も。
国をあげての研究であり、平和目的か、軍事目的か議論が別れる。

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「NNNドキュメント」は報道ドキュメンタリー番組として1970年1月4日にスタート。日本テレビと系列局29社が制作に参加し、社会の中で起きるさまざまな出来事に目を向けてきました。 流行語にもなった「ネットカフェ難民」をはじめ、医師不足・学級崩壊・薬害汚染・派遣切りといったさまざまな社会現象を取り上げ、人々の日々の営みに.