2011年3月の東日本大震災で、映画がつくれなくなったつという、映画監督の菅原浩志さん。
被災後、すぐに被災地に入った。
「私の価値観は180度、ひっくり返りました。何を基準に生きていけばいいのか、分からなくなった。この時、映画の全てが<作りもの>にしか見えなくなり、うそ臭くて、映画が何の役に立つのかを問い続け、しばらく作れなくなりました」
「3年間は、事故を起こした福島原発から20㌔圏内の浪江町に拠点を構え、ドキメンタリー(記録映像作品)を撮りました」
「自分の映像を通して、見る人に何が届くのか」と自問自答を繰り返しながら被災者の<声なき声>をしっかり聞くことだけびに集中しました。
「3・11」を契機に、映像に関わる人間としての責任の重さを痛感しました。
真実を伝えたい。
芝居と音楽で構成する映画の中にも真実がなければならないし、本物がなければならない。
こう強烈に意識するようになったのです。
映画「写真甲子園」
写真甲子園に参加する高校生たちは、ものすごい挑戦をしています。
挑戦した人だけが見える世界がある。
-このメッセージを、映画を通して伝えたかった。
「自分にはできない」「やっても無駄」と、行動しない人が増えています。
そうではなく、無駄かもしれないし、失敗するかもしれない。
それでも自分の限界に挑むことで、自分が考えてもみなかったような新しい世界が見えてくる。
次の道が開ける。
ですから、自分を諦めないでください。
生涯、挑戦の姿勢を持ち続けてほしいのです。
そのためには<勇気>です。
日本の社会は<勇気を出すことが、どういうことか>を、きちんと教えていない。
自分の殻を破るのも、本当の正義を実現するために前へ進むのも、勇気です。
では、どうすれば勇気が出るのか。
<自分の好きなことを見つけること>です。
好きなことであれば、挑戦することもいとわないし、怖くないでしょう。
好きなことが見つからない人は、好きになれそうなものを探すことです。
私は、人間が生きるうえで本当に大切なものを、きちんと映像で伝えていきたいと思っています。
----------------------------
解説
毎年北海道で行われる「全国高等学校写真選手権大会」をテーマに、大会に挑む高校生たちを描いた青春ドラマ。通称「写真甲子園」に出場する高校生たちが日本一を目指して、奮闘する姿を映す。メガホンを取るのは『ぼくらの七日間戦争』などの菅原浩志。菅原監督作『早咲きの花』の笠菜月や『オー・マイ・ゼット!』などの萩原利久のほか、写真家の立木義浩や竹田津実も出演。
あらすじ
大阪の関西学園写真部の尾山夢叶(笠菜月)たち3人の部員は「全国高等学校写真選手権大会」通称・写真甲子園に出場して、挑戦した人だけが見える世界を体験したいと思っていた。一方、東京の桜ヶ丘学園唯一の写真部員、椿山翔太(甲斐翔真)は3人でチームを組む写真甲子園のために仲間を集めた。そして、北海道の東川町で行われる写真甲子園に彼らを含む選抜18校が集結。頂点を目指し、彼らは夢中でシャッターを切る。
被災後、すぐに被災地に入った。
「私の価値観は180度、ひっくり返りました。何を基準に生きていけばいいのか、分からなくなった。この時、映画の全てが<作りもの>にしか見えなくなり、うそ臭くて、映画が何の役に立つのかを問い続け、しばらく作れなくなりました」
「3年間は、事故を起こした福島原発から20㌔圏内の浪江町に拠点を構え、ドキメンタリー(記録映像作品)を撮りました」
「自分の映像を通して、見る人に何が届くのか」と自問自答を繰り返しながら被災者の<声なき声>をしっかり聞くことだけびに集中しました。
「3・11」を契機に、映像に関わる人間としての責任の重さを痛感しました。
真実を伝えたい。
芝居と音楽で構成する映画の中にも真実がなければならないし、本物がなければならない。
こう強烈に意識するようになったのです。
映画「写真甲子園」
写真甲子園に参加する高校生たちは、ものすごい挑戦をしています。
挑戦した人だけが見える世界がある。
-このメッセージを、映画を通して伝えたかった。
「自分にはできない」「やっても無駄」と、行動しない人が増えています。
そうではなく、無駄かもしれないし、失敗するかもしれない。
それでも自分の限界に挑むことで、自分が考えてもみなかったような新しい世界が見えてくる。
次の道が開ける。
ですから、自分を諦めないでください。
生涯、挑戦の姿勢を持ち続けてほしいのです。
そのためには<勇気>です。
日本の社会は<勇気を出すことが、どういうことか>を、きちんと教えていない。
自分の殻を破るのも、本当の正義を実現するために前へ進むのも、勇気です。
では、どうすれば勇気が出るのか。
<自分の好きなことを見つけること>です。
好きなことであれば、挑戦することもいとわないし、怖くないでしょう。
好きなことが見つからない人は、好きになれそうなものを探すことです。
私は、人間が生きるうえで本当に大切なものを、きちんと映像で伝えていきたいと思っています。
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解説
毎年北海道で行われる「全国高等学校写真選手権大会」をテーマに、大会に挑む高校生たちを描いた青春ドラマ。通称「写真甲子園」に出場する高校生たちが日本一を目指して、奮闘する姿を映す。メガホンを取るのは『ぼくらの七日間戦争』などの菅原浩志。菅原監督作『早咲きの花』の笠菜月や『オー・マイ・ゼット!』などの萩原利久のほか、写真家の立木義浩や竹田津実も出演。
あらすじ
大阪の関西学園写真部の尾山夢叶(笠菜月)たち3人の部員は「全国高等学校写真選手権大会」通称・写真甲子園に出場して、挑戦した人だけが見える世界を体験したいと思っていた。一方、東京の桜ヶ丘学園唯一の写真部員、椿山翔太(甲斐翔真)は3人でチームを組む写真甲子園のために仲間を集めた。そして、北海道の東川町で行われる写真甲子園に彼らを含む選抜18校が集結。頂点を目指し、彼らは夢中でシャッターを切る。