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巨人まで6・5ゲーム差と混セとなっている中、開幕から首位をキープする阪神の戦いぶりにも注目が集まりそうだ。球界内からも様々な考察の声が上がっている。
【動画】岡田阪神の象徴! 佐藤輝明が見せた鬼の瞬発力からのファインプレー 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた高木豊氏は20日に自身のユーチューブチャンネルを更新。
トークテーマに「前半戦活躍できなかった選手」を掲げ、各球団の選手事情について語った。
その中で阪神においてはまず前半戦での二軍降格も話題となった佐藤輝明に関して「みんなにいわれているだろうけど、ああいうチャンスでの三振はちょっと見ているほうもモチベーションががくっと下がる」として、最近話題となっている好機で凡退した後の姿勢も重要とした。
成績が出ないことで厳しい目が向けられがちであることを考慮しつつも高木氏は「(主力の)責任があるし、それだけ(チームも)経験を積ませているから」として、「3年目の成長というのを感じたい」と前半戦は打率・214と不振だった佐藤輝に奮起を求めた。
また開幕投手を務めながら、こちらも二軍落ちを経験した2年連続最多勝右腕の青柳晃洋に関して高木氏は前半戦不振の理由に関して「フォアボールが多すぎた」と言及。
四球がらみで大量失点を招いたことが傷を広げたと見る。
しかしファームで再調整を行い、復帰登板となった7月11日のDeNA戦(倉敷)では7回2失点で3勝目をあげた。課題としていた左打者のインコースを突く投球術もはまり、21個のアウトのうち、17個をゴロでアウトに取るなど持ち味の打たせて取るピッチングも復活。高木氏も、無四球登板だったことをたたえ「これからだよ」と後半戦の巻き返しを期待した。
そして最後に気になる選手として名前を挙げたのは、西勇輝だった。6月は3戦全勝だったが、7月4日の広島戦(マツダ)ではプロ初となる初回5失点と崩れ、3回7安打6失点で降板、試合後二軍降格が決まった。
西勇に関して、高木氏は「あれだけコントロールいいピッチャーが打ち込まれている」ことを気がかりとして、「(球の)キレもなくしている、痛打されている」と加齢の影響を心配する場面も。
本来はコーナーを丁寧につく制球力で計算通りに打たせていくのがスタイルとあって、「調子を取り戻さないとね」とこちらも巻き返しを希望した。
前半戦の阪神投手陣では新戦力の村上頌樹、大竹耕太郎らの奮闘が光った。一方で従来の先発ローテーション組の青柳、西勇などはほころびも見えたとあって、意地を見せられるか。2位の広島とは1ゲーム差、後半戦は各チーム、激しい優勝争いが予想されるとあって、前半戦悔しい思いをした選手の奮起にも期待したいところだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]