2月29日午前4時15分からCSテレビのザ・シネマで観た。
『沈黙の聖戦』(Belly of the Beast)は、2003年制作のアメリカ映画。日本では2004年10月2日に劇場公開されたが、アメリカではビデオ発売のみ。
10年前。タイで活動していたCIA捜査官のジェイク・ホッパー(スティーヴン・セガール)は相棒のスンティ(バイロン・マン)と共に犯罪組織と対峙していました。
ところが、銃撃戦の最中でスンティは誤って罪のない女性を射殺してしまい、ジェイクに命を救われたものの、罪悪感から仕事を辞めて仏教の僧侶となりました。
そして現在。CIAを辞めて私立探偵となったジェイクは既に妻には先立たれ、愛娘のジェシカ(サラ・マルクル・レイン)と二人で暮らしていました。
そんなある日、ジェシカは友人で上院議員の娘サラ・ウィンソープ(エリド・マックイーン)と共にタイへ旅行に出かけたところ、突然イスラム原理主義のテロ組織『アブ・カラフ』に誘拐されてしまいました。
アブ・カラフはアメリカに捕らえられている囚人20名の解放を要求、CIA時代の同僚トム・コリンズ(マーティン・マクドゥーガル)からこの事を知ったジェイクは、娘を助けるために単身タイ・バンコクに乗り込みました。
沈黙の聖戦のネタバレあらすじ:承
バンコクに着いたジェイクはタクシーに乗り込みますが、その運転手は犯罪組織の手の者であり、運転手を倒して市場に逃げ込んだジェイクは追手を退け、今ではストリップクラブを経営している元同僚のフィッチ・マクウェイド(ヴィンセント・リオッタ)に協力を要請しました。
そしてジェイクは寺院にスンティを訪ね、ジェイクに命を救われた借りのあるスンティは還俗してジェイクと再びタッグを組むことを決意しました。
一方、タイ駐在のCIA捜査官レオン・ワシントン(パトリック・ロビンソン)は、タイの裏社会を牛耳るジャンタパン将軍(トム・ウー)と接触していました。
ジェイクらはアブ・カラフに武器を供給している武器商人フェルナンド・サディール(ケヴォルク・マリキャン)と接触しましたが、サディールは裏で実はアブ・カラフ側の人間だったフィッチと繋がりを持っていました。
しかし、ジェイクらはフィッチの店で働くホステスで、ジェイクに助けられたことのあるルル(モニカ・ロー)からその事を知り、更にはサディールの女・レナとアブ・カラフが武器の取引を行うことも知り、ジェイクらはその現場へ向かいますが警察も巻き込んだ銃撃戦となり、ジェイクらは逮捕されてしまいました。
沈黙の聖戦のネタバレあらすじ:転
レオンの執り成しにより何とか釈放されたジェイクたち。しかし、ルルのルームメイトが殺害されたことから、ジェイクはルルを守り抜くことを誓いました。
一方のジャンタパン将軍は、実は自分の手下であるレオにサディールとフィッチの始末を命じました。レナはサディールを始末し、目障りなジェイクとスンティに殺し屋を差し向けましたが二人は返り討ちにしました。
その後、ジェイクとスンティはアブ・カラフのリーダー、モンコル(ポンパット・ワチラバンジョン)に会い、誘拐事件にアブ・カラフは一切関与していなかったことを知ります。
ジェイクとスンティは逃げようとするフィッチを取り押さえたところ、フィッチは闇商売を中国マフィアやアブ・カラフに奪われために誘拐事件をでっち上げ、アメリカ軍に彼らを掃討させるつもりだったことを打ち明けました。ところがその場にレオが現れ、ジェイクはレオと倒すと刃向かってきたフィッチも倒しました。
レオは女ではなく実は男だったのです。
沈黙の聖戦の結末
フィッチの狙い通り、アメリカ軍は遂に突入を決断しました。その情報を知ったジャンタパン将軍は邪教の教祖を頼りました。その儀式の際、ジャンタパンは古代の悪魔に憑依されました。
ジェイクは寺院の僧侶から魔よけのお守りを授かり、もしもの時の為にとルルに金を渡し、レオンに真実を告げるとスンティと共にジャンタパン将軍のアジトへと突入していきました。スンティは監禁されていたジェシカとサラを救い出し、敵の手下数十人らと交戦しました。
一方のジェイクはジャンタパン将軍が放った弓矢を銃で撃ち落として対峙しましたが、ジェイクは邪教の呪いにかかって膝をついてしまいます。
しかし、寺院の僧侶たちは必死の祈祷でジェイクの呪いを跳ね除け、ジェイクはジャンタパン将軍を倒し、邪教の教祖も倒しました。
ジェイクはジェシカとサラ、そしてスンティと合流しましたが、既に致命傷を受けていたスンティは安心したかのように息を引き取りました。
ジェイクはタイ仏教に則ってスンティの遺灰を川に流し、「さらばだ、兄弟」とその死を悼みました。
スタッフ
- 監督 - チン・シウトン
- 製作 - ジェイミー・ブラウン、ランダル・エメット、ジョージ・ファーラ、ゲイリー・ホーサム、スティーヴン・セガール、ジョン・トンプソン、チャールズ・ワン
- 製作総指揮 - ダニー・ディムボート、アヴィ・ラーナー、トレヴァー・ショート
- 脚本 - ジェームズ・タウンゼント
- 撮影 - ダニー・ノワク
登場人物
- ジェイク・ホッパー
- 演 - スティーヴン・セガール
- 元CIA工作員。妻を亡くしている。現在は私立探偵。
- スンティ
- 演 - バイロン・マン
- ジェイクの相棒。任務中に一般人を誤射して償いとして出家して僧侶となる。ジェイクがタイにいることを知り、協力するために現れる。
- ルル
- 演 - モニカ・ロー
- フィッチの店で働くホステス。挨拶はちゃんとする。店で働いて3ヶ月。事件を通してジェイクと恋仲になる。
- ジャンタパン
- 演 - トム・ウー
- 将軍。鍛え抜かれた筋肉質。弓術にも長けている。
- フィッチ・マクウェイド
- 演 - ヴィンセント・リオッタ
- ジェイクのCIA時代の同僚。自身もCIAをやめているがコネを持っている。実はアブ・カラフの人間。
- モンコル
- 演 - ポンパット・ワチラバンジョン
- アブ・カラフのリーダー。ザディールの取引相手。
- レオン・ワシントン
- 演 - パトリック・ロビンソン
- タイ駐在のCIA捜査官。滞在歴は4年。
- ジェシカ・ホッパー
- 演 - サラ・マルクル・レイン
- ジェイクの娘。サラの巻き添えを食らう形で誘拐される。父に対する信頼は深く、監禁されても気丈にふるまえる強さとなる。
- サラ
- 演 - エリド・マックイーン
- 上院議員の娘。ジェシカの友人でもある。誘拐され、未遂に終わったとはいえ強姦されかけるなど、不幸な女性。
- トム・コリンズ
- ジェイクのCIA時代の同僚。
- ブライス
- ジェシカのボーイフレンド。誘拐犯に射殺される。
- ラッセル
- サラのボーイフレンド。誘拐犯に喉元を斬られて殺害される。
- フェルナンド・サディール
- フランス育ちのアルジェリア人。アブ・カラフに武器を供給している武器商人。表の職業は家具屋。地元警察を買収している。レナに始末される。
- レナ
- ザティールの恋人。バックに大物がいる。実は男。
キャスト