2月6日午後11時30分からCSテレビのザ・シネマで観た。
これで2度目である。
若き日のロバート・デ・ニーロは26歳のタクシードライバーを演じていた。
『タクシードライバー』(原題: Taxi Driver)は、1976年公開のアメリカ映画。
監督はマーティン・スコセッシ。
脚本はポール・シュレイダー。
主演はロバート・デ・ニーロ。
製作はマイケル・フィリップス、ジュリア・フィリップス。コロムビア映画配給。
監督スコセッシ、脚本シュレイダー、主演デ・ニーロのゴールデントリオによる作品の嚆矢であり、この後、同じ組み合わせによる作品が複数制作された。
第29回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品。
また、1994年にアメリカ議会図書館がアメリカ国立フィルム登録簿に新規登録した作品の1つ。
当時、弱冠13歳だったジョディ・フォスターがコールガールの役を演じたことも大いに話題となった。
ストーリー
ニューヨークにある小さなタクシー会社に運転手志望の男性が現れた。
ベトナム戦争帰りの元海兵隊員と称するトラヴィス・ビックル(ロバート・デ・ニーロ)は、戦争による深刻な不眠症を患っているため定職に就くこともままならず、タクシー会社に就職。
社交性にやや欠け、同僚たちから守銭奴とあだ名されるトラヴィスは、余暇はポルノ映画館に通って映像を漫然と眺めたり、深い闇に包まれたマンハッタンを当てもなく運転する、という孤独の中にあった。
そして、そこで目にする麻薬と性欲に溺れる若者や盛り場の退廃ぶりに嫌悪を示していた。
ある日、トラヴィスは次期大統領候補、チャールズ・パランタイン上院議員の選挙事務所付近を通りかかる。
彼はそこで勤務するベッツィー(シビル・シェパード)に魅かれ、彼女をデートに誘う。
徐々に懇意になっていく2人だったが、トラヴィスは日頃の習性でベッツィーとポルノ映画館に入り、激昂させてしまう。
以来、どうなだめても応じず、思うようにことが運ばない彼はついに選挙事務所に押し掛け「殺してやる」と罵るのであった。
トラヴィスの不眠症は深刻さを増し、心は荒んでいく一方であった。
中、トラヴィスのタクシーに突如幼い少女が逃げ込んできた。
ジゴロのような男が彼女を連れ戻すが、トラヴィスは方向性を定めるにいたった。
同僚から紹介された裏のルートから4挺の拳銃を仕入れ、射撃の訓練となまった肉体の強化に励んだ。
「俺に用か? 俺に向かって話しているんだろう? どうなんだ?」トラヴィスは鏡の前で、半狂人と化した自身の鏡像を前に不敵な笑いを浮かべ、あるいは怒りに満ちた表情で瞬時に拳銃を突き出すのであった。
そんな中、トラヴィスは行き付けの食料品店で強盗事件に出くわした。
彼は咄嗟に拳銃を取り出し犯人を撃ち、店主は拳銃の所有許可を持たないトラヴィスをその場から逃がす。
刑事気取りの彼は偶然にもいつかの少女と会う。
トラヴィスは買春客を装ってアイリスと名乗る少女(ジョディ・フォスター)に近付き、翌日デートに誘うと、売春で稼ぎ学校にも行かない生活を止めるように説得した。
アイリスは、恋愛や生活援助などではなく、ヒモに騙され利用されていることに気づいていない。しまいには「あんたってsquare(くそまじめなやつ)ね」と、少女にあきれられてしまうトラヴィス。
トラヴィスは浄化作戦を実行に移す。次期大統領候補であるパランタインの集会に現れたトラヴィスの出で立ちは、モヒカンにサングラス。
パランタインを射殺するため近付こうとした彼は警護のシークレット・サービスに怪しまれ、何もできぬまま人混みの中を逃げ去った。
夜トラヴィスは、アイリスのヒモ、スポーツ(ハーヴェイ・カイテル)を撃つ。続いて見張り役や用心棒、さらにアイリスの眼前で売春稼業の元締めを立て続けに射殺。自らも反撃を受けて重傷を負い、その場で自殺を図るも弾切れのため果たせず、駆け付けた警官の前で昏倒する。
マスコミは彼を一人の少女を裏社会から救った英雄として祭り上げ、アイリスの両親からも彼女はあれ以来真面目に学校に通うようになったと感謝の手紙が来た。
ある夜、タクシーを止め、路上で会社の同僚達と話していると、トラヴィスの車にベッツィーが乗り込む。だが彼女への興味も失せていた彼は、彼女を降ろしたあと、夜の街をタクシーで一人彷徨い続ける。
キャスト