息子の一人に言われたのは、10年前であろうか?
開き直っている父親の裕二は意に介さない。
原因は、息子が眠るベッドの布団の裏に保管していた、現金3万円を盗んで、取手競輪で使い込んでしまったことだ。
息子の怒りを収めるために、家人の秋子が息子に3万円を返すのだ。
実は、その息子は兄にパチンコで30万円の貸しがあった。
「おい、いつまで、借金を返すんだ」長男は次男を責める。
母親は、暴力沙汰になることを懸念して、次男の30万円の貸りた金を肩代わりして補填するのだ。
幸いなのは、その後に二人の息子がパチンコから、完全に卒業したことだ。
だが、父親は未だに、競輪から卒業できないことだ。
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