みつとみ俊郎のダイアリー

音楽家みつとみ俊郎の日記です。伊豆高原の自宅で、脳出血で半身麻痺の妻の介護をしながら暮らしています。

横浜の

2006-01-22 22:02:07 | Weblog
寺田倉庫までダンスを見に行く。
馬車道から倉庫までに見える「みなとみらい」の情景も、行く手に広がる大きな風景も「さすが横浜」という感じ。
すぐそばの山下公園から中華街にかけての建物は、そのまま歴史的な建造物ばかり。そこをただ歩いているだけで、東京を歩いている雰囲気とはまったく違う異国情緒のようなモノが感じられて嬉しくなる。
横浜に来るたびに、「ここにはもっともっと来たい」と思うのだが、今日のように用事でもなければなかなかそう簡単に来れる所ではない。何か今日はオノボリさんにでもなったような気分で、横浜の写真を携帯で撮りまくってしまった(ハハハハ)。

肝心のダンスは、「うん、この人のダンス、私はかなり好きかも」と思った。
ダンスの内容を口で説明するのは、音楽の内容を説明するよりはるかに難しいのでやめておくが、はっきり言うと、かなりモダン。ちょっと前衛(あまり前衛ということばを強調すると、全身白塗りのダンスを想像されると困るので)だが、身体のラインをかなりキレイに強調する人なので、それがけっこう気にいった。
今度、ゆっくり彼女と会って、話しが折り合えば一緒にコンサートをやろうという話しになるだろうと思う(私としては、そのつもりで今日見学に行ったのだから)。
以前からダンスとコラボレーションしたいという夢を持っていたのだが、なかなかいいダンサーが目の前に現れなかったので、今日のステージを見れてけっこうよかったかなと思っている。

ダンス(バレエも含めて)は、私にとって最高の表現アートだ。私自身ができない分、このアートに対する私の憧れは強い。
光と音とダンス。この3つがコラボレートするステージが私にとって理想の舞台だ。
そこに芝居が入るとミュージカルのようなモノになってしまうのだが、私は、この3つだけで成立する舞台の方がどちらかというとより抽象的で好きだ。
ことばが入ると急に「説明」になってしまうので、人間のイマジネーションが突然損なわれてしまうような気がするからだ。

光と音とダンス。
今日の舞台もこの3つがただそこに無造作に置かれていただけだった。
(だからヨカッタのかもしれない)

朝から

2006-01-22 00:16:52 | Weblog
雪(やはり天気予報通りだった)。
雪景色というのは、家の中から眺める分にはとってもきれいで風情があっていいのだが、外出するとなると話しは別。
歩いても歩きにくいし、ましてや車となれば、運転しにくいことこの上ない。なので、外出はすべて電車にする。
食事のために渋谷に行ったついでにタワーレコードで幾つかCDを手にいれる。レコード・メーカーから送られてくるサンプル盤ではなく、自分で気にいったモノもいつも大量に購入する。
クラシック売り場で一つ目についたのが、YUMIというフルーティストのCD。
先日送られてきたソニーからのプロモーション用キャッチコピーには「フルートの萌えキャラ登場」となっていた。確かに、モロそういう作りのジャケ写だ。真っ白いワンピにフルートを軽く肩にかけ、足を膝で折って両足を両側に広げる、例の萌えキャラ独特のポーズ(ちょうど小倉優子のような感じ)。
私はこういうポーズを見ると思いっきりそういうヤツの首でも締めたくなってくる(っちゅうか吐き気がしてくる)。
私は、とにかくかわいいアニメ声とかぶりっこのポーズとかが大嫌いなのだ。
まあ、こういう萌えキャラには間違ってもヴァイオリンは持たせないだろうなと思う。優しい音色のフルートに萌えキャラ。レコード会社の人間が安易に考えそうなことだ(芸大のまだ学生だという彼女、音もいいし、そこそこテクあるのに、こんな売り方でいいのだろうか?)。

夜は、久しぶりに杉山清貴さんのライブを聞きに中野サンプラザに行く。あいにくの雪なので、入りを心配したが、満員でひと安心(私が安心してどうすんじゃい)。
3時間を歌いっぱなしのステージだ。メチャクチャ体力あるなと思い、終演後楽屋で彼にそう言うと、「いやいや、まだまだオレなんか。小田(和正)さんなんか58であれだよ。あそこを目指すために体力作りですよ」ときた。
うん、やっぱ音楽は体力勝負だと思う。私も、毎日の練習に粘りがなくなってきたのがよくわかるので、練習に粘りをつけるために、ワザと体力を使う曲ばかり意図的に練習するようにしている。
さすがは、杉山さんだと思った。
夏前に、伊豆で飲みましょうよと言って別れた。