一度に作るのってお店屋さんでもない限りそれほどできる体験ではないが、自分のコンサートのために作った(以前、友人に頼まれてアップルパイを3ホール作ったことはあるけれど)。
おまけに作ったはいいが誰も切ってくれようとしないので(切るのって案外難しい作業なので誰も責任取りたくない気持ちもよくわかる)、演奏者自ら切って取り分けるハメに(笑)。
もともと料理人を目指していた人間だから作ることもサーブすることも全然苦にはならないけれど、さすがに3ホール分をいちどきに作るのはシンドイ。それが理由で7年続いたキッチンライブはしばらくお休みにしているのだが、私はどこに行っても料理やスイーツを作る運命なのかもしれない(笑)と思う。
今回の東京滞在はこのコンサートを中心に1週間ほどだった。
この間に、ミーティングを6回、コンサートに行くこと4回と、詰め込めるだけ詰め込んで今は伊豆に戻って連休が終わるまではずっと伊豆で過ごそうと思っている。
連休明けにはまた早速東京での仕事が待っているが、伊豆にいても別に毎日遊んでいるわけではない。アレンジ、原稿書き、そして企画書書きなどやることはゴマンとある(野菜作りなんかもやるけれど)。
連休明けには男の子2人のラップグループのプロデュースでレコーディングなんかが控えている。
クラシックからラップまでジャンルなんか関係なくこれまで何十年も仕事をしてきたけれども、本当に「いい音楽」との出会いや「本当にいいアーティスト」との出会いはそれほど多くない。
でも、それってある意味当たり前のことなのかもしれないとも時々思う。
人間が一生のうちに出会う人間の数なんてたかが知れている。その中で本当の「友」と言える人との出会いはさらに貴重だ。
そう考えれば、本当にいい音楽や本当にいいアーティストと出会えることの方が奇跡に近いのかもしれないとも思う。
今回のコンサートで一緒に演奏をしてくれた若いフルーティストにダメを出す代わりに「バーブラ・ストレイザンドをもう一度聞き直してみて」とだけ伝えた。
バーブラ・ストレイザンドが世の中のベスト・アーティストと言うわけではないけれど、彼女は間違いなく「one of the best」の表現力を持っている人だと私は思っている。
バーブラ・ストレイザンドという人は女優としても歌手としてもとびっきり傑出している人だ。
音楽家は、ある意味、役者でなければならないと私は思っている。舞台の上で「何かを演じている」ことにおいては、音楽家も役者もたいして変わらない。
私が尊敬してやまない3人のディーバは、このバーブラとマリア・カラス、そして美空ひばりの3人。
この3人に共通しているのは、歌を歌うことが=演技になっているということ。バーブラも美空ひばりもカラスも、本当の涙を流しながら歌うことができる人たちだ。
普通、人は本気で泣いてしまったら歌なんか歌えっこないし、楽器の演奏だってできやしない。しかし、彼女らは大粒の涙を流しながら完璧に歌いこなす。それは、「そういう表現」を完璧に身につけているからだ。
私は、いつも自分の楽器が本気で泣いてくれればいいと思うし、笑ってくれればいいのにと思っている。だから、そんな表現をいつも目指しているつもり。自分の求めているものはそれしかないし、指が動くとか動かないなんてのはある意味どうでもいいと思っている。
人は、別に演奏家の指の動きや早さに感動するわけではない。本当に人が感動するのは、たった一つの音、たった一つのことば。だからこそ、アーティストは、人の心を表現していかなければならないし、それを目指さなければならない。
そんなことをバーブラの歌から学んで欲しいナと思ったのだが、最近、バーブラ・ストレイザンドの存在自体を知らない人も多いのがちょっぴり悲しい。
おまけに作ったはいいが誰も切ってくれようとしないので(切るのって案外難しい作業なので誰も責任取りたくない気持ちもよくわかる)、演奏者自ら切って取り分けるハメに(笑)。
もともと料理人を目指していた人間だから作ることもサーブすることも全然苦にはならないけれど、さすがに3ホール分をいちどきに作るのはシンドイ。それが理由で7年続いたキッチンライブはしばらくお休みにしているのだが、私はどこに行っても料理やスイーツを作る運命なのかもしれない(笑)と思う。
今回の東京滞在はこのコンサートを中心に1週間ほどだった。
この間に、ミーティングを6回、コンサートに行くこと4回と、詰め込めるだけ詰め込んで今は伊豆に戻って連休が終わるまではずっと伊豆で過ごそうと思っている。
連休明けにはまた早速東京での仕事が待っているが、伊豆にいても別に毎日遊んでいるわけではない。アレンジ、原稿書き、そして企画書書きなどやることはゴマンとある(野菜作りなんかもやるけれど)。
連休明けには男の子2人のラップグループのプロデュースでレコーディングなんかが控えている。
クラシックからラップまでジャンルなんか関係なくこれまで何十年も仕事をしてきたけれども、本当に「いい音楽」との出会いや「本当にいいアーティスト」との出会いはそれほど多くない。
でも、それってある意味当たり前のことなのかもしれないとも時々思う。
人間が一生のうちに出会う人間の数なんてたかが知れている。その中で本当の「友」と言える人との出会いはさらに貴重だ。
そう考えれば、本当にいい音楽や本当にいいアーティストと出会えることの方が奇跡に近いのかもしれないとも思う。
今回のコンサートで一緒に演奏をしてくれた若いフルーティストにダメを出す代わりに「バーブラ・ストレイザンドをもう一度聞き直してみて」とだけ伝えた。
バーブラ・ストレイザンドが世の中のベスト・アーティストと言うわけではないけれど、彼女は間違いなく「one of the best」の表現力を持っている人だと私は思っている。
バーブラ・ストレイザンドという人は女優としても歌手としてもとびっきり傑出している人だ。
音楽家は、ある意味、役者でなければならないと私は思っている。舞台の上で「何かを演じている」ことにおいては、音楽家も役者もたいして変わらない。
私が尊敬してやまない3人のディーバは、このバーブラとマリア・カラス、そして美空ひばりの3人。
この3人に共通しているのは、歌を歌うことが=演技になっているということ。バーブラも美空ひばりもカラスも、本当の涙を流しながら歌うことができる人たちだ。
普通、人は本気で泣いてしまったら歌なんか歌えっこないし、楽器の演奏だってできやしない。しかし、彼女らは大粒の涙を流しながら完璧に歌いこなす。それは、「そういう表現」を完璧に身につけているからだ。
私は、いつも自分の楽器が本気で泣いてくれればいいと思うし、笑ってくれればいいのにと思っている。だから、そんな表現をいつも目指しているつもり。自分の求めているものはそれしかないし、指が動くとか動かないなんてのはある意味どうでもいいと思っている。
人は、別に演奏家の指の動きや早さに感動するわけではない。本当に人が感動するのは、たった一つの音、たった一つのことば。だからこそ、アーティストは、人の心を表現していかなければならないし、それを目指さなければならない。
そんなことをバーブラの歌から学んで欲しいナと思ったのだが、最近、バーブラ・ストレイザンドの存在自体を知らない人も多いのがちょっぴり悲しい。