みつとみ俊郎のダイアリー

音楽家みつとみ俊郎の日記です。伊豆高原の自宅で、脳出血で半身麻痺の妻の介護をしながら暮らしています。

さわやかな秋晴れ

2009-09-10 10:07:06 | Weblog
まだ遠くでセミの声は聞こえるけれど、空気も空の雲もすっかり秋になっている。
水平線が冬のようにくっきり一本の線になっていないのはまだ大気に暖かさが残っているせいだろう。
海を行き交う船の数もいつも通りかなりの数になっている。
先週末から昨日まで毎日打ち合わせやらコンサートやらが続いてあわただしい東京の日々を過ごしていたので今日の朝の日差しに「やっぱり伊豆の朝はいいナ」と、布団を干して網戸を全部洗って干してベランダでコーヒーを飲みながら昨日打ち合わせでもらった映画の台本を読む(このロハスな感覚を味わえることが伊豆での生活の最大のメリット)。
身体も少しずつ回復してきている。
8月のコンサートが終わった直後にひいた風邪の後遺症の咳はまだ完全に抜けないけれど、今月末にも荻窪でコンサートが控えているので早くこの咳を克服しないとと思うもののこれは薬ではどうにもならずひたすら時間をかけて体力の回復するのを待つしかない。
それにしてもやはり音楽の世界というのはいつも狭いと思っているけれど、一昨日も雑誌の仕事でビリーバンバン(この名前を聞いて懐かしいと思う人も多いだろうが、彼らは最近「いいちこ」のCMソングなんかでかなり人気だ)をインタビューしに青山一丁目のユニバーサルに行くといつもの宣伝担当のT氏はおらず編集部のMさん(この編集部は編集長を初めスタッフはほとんど女性)とコーディネート会社のSさんだけ。
「Tさんはまだですか?」と私が聞くとMさんは「Tさんはクラシックだから、今日は違う人よ」と軽くいなされる。
ああそうかと思いつつどんな宣伝担当の人が現れるかと思っていたら「なんだY子ちゃん」と思わず叫んでしまった。
Y子ちゃんというのは、彼女がまだ中学生の頃私が昔ソルフェージュを教えていた近所のお嬢さん(彼女はK音大のピアノ科を卒業した子だ)。以前からソニーの宣伝をやっているという話は聞いていたけれど、まさかこんなところで出くわすとは!
やはり世間は狭いし、音楽業界は本当に狭い。ソニーにいるとばかり思っていた彼女が今はユニバーサルにいる(まあ、レコード業界なんて昔からそんなものだけど)。
でも、自分の昔の教え子が自分の仕事のアーティスト担当、なんてシチュエーションはやりにくいと言えばけっこうやりにくい。私の書いた文章を彼女がチェックすることになるわけだ…ハハハ。