「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

浪費社会 2004・12・15

2004-12-15 07:00:00 | Weblog
 個人消費の低迷が言われていますが、それはそんなに悪いことなのでしょうか?

"More is better."(もっともっと)という米国流の消費文明を無批判にとりいれ、その上を行く成長を

 遂げてきた日本。個人がそう頻繁に車を買い換える必要がある筈もないし、家電製品、パソコンだって、故障でもしない限り、

 そうそう買い換えるものでもないように思います。購買欲を煽り続けても限界は見えており、息切れするのは当然です。「充分」

 ということを知らない、際限のない日本の消費文明はやはりおかしいのです。

  日本だけでなく、米国にも「本当に必要なものを持つこと、『もっと』ではなく『充分』を知ること、それを見極めることが

 大事だ」と主張しする人々がいることを新聞で読み、我が意を得たりと思ったものです。5年前のその同じ新聞記事に「アメリカ人は

 かって『市民』だった。今、私たちは『消費者』に成り下がった」とあり、感心し、早速手帳に書き留めました。
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