「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

2004・12・20

2004-12-20 07:00:00 | Weblog
  中央官庁の30代若手官僚の自殺が多いと報じられたことがあります。お役人に限らず、また老若男女を

 問わず、確かに昔よりはストレスが強くなりました。昔であれば大家族の中で癒されていたものが、都会でも地方でも、核家族の中

 の希薄な人間関係では癒しの機能が働きにくいのかも知れません。視野狭窄に陥って、個々人のこころの問題としていくところまで

 行ってしまうというところがあるのかも知れません。「絶望は毒のごとく甘い」です。

  弱いようでいて強いのが人間、逆も真で、強そうに見える人が案外脆い、誰しも強い面、弱い面、心強い時、弱い時があり、明日

 がどうなるのか測りがたいものです。

  今の時代、2世代、3世代の同居、共棲は難しいと言われますが、文字どおり一つ屋根の下に暮らす、暮らさないは別として、

 緩やかな形の共棲のスタイルを考えることが家族再生のために必要ではないかと考えています。そんなところに、

 問題解決の糸口があるように思うからです。

  集団自殺だとか、世相を反映してぞっとするような事件が頻発していますが、リアルタイムでマスメディアがこぞって報道する

 から、大騒ぎなのであって、起こっている出来事を仔細にみると、本質的には昔も今も変わっていないという気がします。拝金主義、

 刹那主義の蔓延する世の中が続く限り、三面記事の内容は今も昔も変わることがないでしょう。自分が、そして自分の家族が犯罪被

 害者にならないよう、細心の注意を払い、君子あやうきに近寄らずで、首をすくめているほかありません。油断のならない世の中です。

 

 
コメント
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