「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

2000年という時間 2004・12・30

2004-12-30 07:00:00 | Weblog
  西暦2004年も暮れようとしています。
 
  絵本作家の佐野洋子さんが、4年前の随筆「あれも嫌いこれも好き」の中で、2000年という時間について、こんな風に

 書いておられます。世紀の変わり目の頃のことです。

 「紀元2000年で何だか大騒ぎでしたが、もっと昔から人は生きている。2000年という時間が実感としてとらえどころ

  がありません。仕方ないのできんさんぎんさんの頭の上に20人のっけてみました。なんだ大したことないか、ぎんさん

  20人で、キリスト様のところまでとどくのか。しかし、20人でも永遠の長さのような気もします。」と。

  
  佐野洋子さんの著書で、絵本の古典と言われる「100万回生きた猫」は私の「お気に入り」で、お薦めの本です。

  ジャンルを問わず、アーティストを自認する人であろうと、それ以外の仕事をする人であろうと、一生に一度でも

 「会心の作」、「会心の仕事」と思えるものを創り出したり、成し遂げることが出来れば、それはその人にとっての

 「成功」であろうと思います。「幸せ」なことだと思います。
 

  今日の「お気に入り」をもう一つ。日野原重明先生の著書「死をどう生きたか?-私の心に残る人々」の中の言葉です。

 
  「命は、長さではない、深さである。」。
  
コメント
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