「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

2007・07・26

2007-07-26 07:45:00 | Weblog
今日の「お気に入り」は、山本夏彦さん(1915-2002)のコラム集から。

 「私は人の盛りは五年だと思っている。大負けに負けて十年だと思っている。」

 「芸術家はながいといわれるが、処女作を出られない。画家は同じ絵を求められ、売れるかぎり平然と描くからながく見えるだけである。文士は往年の傑作といわれたものをなぞる。」

 「満つれば欠くるといって、全盛時代があればあとは衰えるばかりである。
 命ながければ恥多しという。」

 (山本夏彦著阿川佐和子編「『夏彦の写真コラム』傑作選2」新潮文庫所収)
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