今日の「お気に入り」。
鐘が鳴ろうと 日が暮れようと
月日は流れ わたしは残る
アポリネール(堀口大學訳)
以下は、Guillaume Apollinaire(1880-1918)作の Le Pont Mirabeau(ミラボオ橋)の全文(堀口大學訳)です。
ミラボオ橋の下をセエヌ河が流れ
われ等の恋が流れる
わたしは思ひ出す
悩みのあとには楽(たのし)みが来ると
日が暮れて鐘が鳴る
月日は流れわたしは残る
手と手をつなぎ顔と顔を向け合(あは)う
かうしてゐると
われ等の腕の橋の下を
疲れた無窮の時が流れる
日が暮れて鐘が鳴る
月日は流れわたしは残る
流れる水のやうに恋もまた死んで逝く
恋もまた死んで逝く
生命(いのち)ばかりが長く
希望ばかりが大きい
日が暮れて鐘が鳴る
月日は流れわたしは残る
日が去り月が行き
過ぎた時も
昔の恋も、ふたたびは帰らない
ミラボオ橋の下をセエヌ河が流れる
日が暮れて鐘が鳴る
月日は流れわたしは残る
(堀口大學著「月下の一群」講談社文芸文庫 所収)
鐘が鳴ろうと 日が暮れようと
月日は流れ わたしは残る
アポリネール(堀口大學訳)
以下は、Guillaume Apollinaire(1880-1918)作の Le Pont Mirabeau(ミラボオ橋)の全文(堀口大學訳)です。
ミラボオ橋の下をセエヌ河が流れ
われ等の恋が流れる
わたしは思ひ出す
悩みのあとには楽(たのし)みが来ると
日が暮れて鐘が鳴る
月日は流れわたしは残る
手と手をつなぎ顔と顔を向け合(あは)う
かうしてゐると
われ等の腕の橋の下を
疲れた無窮の時が流れる
日が暮れて鐘が鳴る
月日は流れわたしは残る
流れる水のやうに恋もまた死んで逝く
恋もまた死んで逝く
生命(いのち)ばかりが長く
希望ばかりが大きい
日が暮れて鐘が鳴る
月日は流れわたしは残る
日が去り月が行き
過ぎた時も
昔の恋も、ふたたびは帰らない
ミラボオ橋の下をセエヌ河が流れる
日が暮れて鐘が鳴る
月日は流れわたしは残る
(堀口大學著「月下の一群」講談社文芸文庫 所収)