高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

手作業のわけ ~岡岩商店

2016-09-07 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
中土佐町 岡岩商店の隅田雅彦の妻です。

先日、撮影した、おばちゃん達の作業風景です。
いわしを目刺しにしています。


もう一枚は、
おばちゃん達が刺してくれた
いわしが仕上がり、箱つめされたところです。


冬の寒い時期は天日干しですが、
夏の干物作りは外気温が高すぎるので、
機械干しで、干物作りに最適な温度で仕上げています。

無知な私は
初めて、このおばちゃん達の作業を見たときに
「ほう~!目を刺すき、だから、目刺しながや~」と
感激したことを覚えています。

そして、おばちゃん達の手さばきの良さにも、感動~。
世間話や家の話を軽快にしながら
さささーっと仕上げていきます。

魚がぴかぴか輝きながら
きちんと整列している様は、美しいの一言です。

岡岩商店では、機械に頼らず、
目刺し作りはもちろん、
魚を開くときも、人の手で仕上げています。

すべて手作業です。
(機械を導入する資金がないということもありますが(-_-;))

人の手を大事にすることで、
ささやかですが
上ノ加江での雇用がうまれ、
おばちゃんたちが工房に働きに来てくれるときは
町のスーパーや小売店もにぎわうそうです。
また、町の人たちが、工房の前を通っては
「やりゆうかえ?」「今日はえいががあがったかよ」と
声をかけて下さいます。

岡岩商店が
手仕事で商品作りをすることで
ちょっぴりですが、
上ノ加江の町が潤うと嬉しいなあと思っています。

※ この記事は、岡岩商店のフェイスブック2016年8月30日より転載しました。

管理人記
コメント
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