高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

うちの畑にようこそ 9月10日記

2016-09-23 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
香美市 わたなべ農園の渡邉志津江です。

今年は各地で台風による水害が起こっている。
北海道、東北の農地のこんなひどい有様はかつて見たことがなく恐ろしい。
高知県は台風の被害は今のところ免れているが、明日は我が身、人ごとではない。

しかし、雨がなく日照りが続いたことで、ヨトウムシの発生がひどい。
手で捕殺するも限界があり、
特に7aの長ネギ畑が瀕死の重傷を通り越して壊滅状態にある。
種まき、苗づくり、定植、除草、土寄せ。
除草と土寄せは一本ネギに仕上がるまで何度も行うため重労働だ。
それでもあの冬ネギの旨さと言ったら格別である。

まずくて硬いネギなら
オールシーズン買ってまで食べない我が家だからネギは貴重品である。
手間をかけても収穫にまで至らなければ努力はないものに等しい。
いい訳はしても仕方ない、また出来ないのが有機栽培の世界だ。

あー、売るものがないだけでなく
食べるネギがなくなってしまう!と心底残念だ。
こうなったら、少しは神さまのお恵みをと祈るばかりである。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2016年10月号より転載しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする