”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

京野菜の種

2009-12-27 19:30:02 | 野菜

伝統野菜といわれるものの中には、

近頃では簡単にホームセンターで種が入手でき、

家庭菜園で栽培できるものも増えてきました。

が、しかし、

ホームセンターで売られている種のほとんどは外国産。

気になって、買ってきた聖護院大根のパッケージを

見てみると・・・

Img

やはり、イタリア産でした。

それでは、錦市場などで「京野菜」として売られているものの種は

どうなっているのでしょうか?

京野菜は、京の伝統野菜ブランド京野菜を指します。

京の伝統野菜は41品目、ブランド京野菜は21品目あり、

中には重なるものもあるので、総品目は43品目になります。

京の伝統野菜とブランド京野菜についてはこちらをどうぞ。

http://www2.ocn.ne.jp/~greenfrm/kyou.html

しかし、こちらの認定基準を読んでも

種子については触れられていません。

そこで、京都府農政課にお尋ねしてみました。

京都で栽培されている伝統野菜のほとんどの品目

  地元で長年栽培してきた農家が自家採取している。

水菜、壬生菜、賀茂なすなどブランド京野菜に指定されている品目

  京都府内の民間種苗会社が販売している種子を利用する。

     あるいは

  長年、京都の栽培農家が採取したものを府の研究所で保存し、

  ブランド産地で増殖して利用する。

府が育成した品種(紫ずきん、京都万願寺1号、京都えびいも1号)

  府がJAに種苗の増殖を許諾し、産地で増殖された種子を利用する。

種子という貴重な遺伝資源を保存していくということが、

「京野菜」のブランドを守ること。

伝統野菜のF1化が進まないことを願っています。

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