伝統野菜といわれるものの中には、
近頃では簡単にホームセンターで種が入手でき、
家庭菜園で栽培できるものも増えてきました。
が、しかし、
ホームセンターで売られている種のほとんどは外国産。
気になって、買ってきた聖護院大根のパッケージを
見てみると・・・
やはり、イタリア産でした。
それでは、錦市場などで「京野菜」として売られているものの種は
どうなっているのでしょうか?
京野菜は、京の伝統野菜とブランド京野菜を指します。
京の伝統野菜は41品目、ブランド京野菜は21品目あり、
中には重なるものもあるので、総品目は43品目になります。
京の伝統野菜とブランド京野菜についてはこちらをどうぞ。
http://www2.ocn.ne.jp/~greenfrm/kyou.html
しかし、こちらの認定基準を読んでも
種子については触れられていません。
そこで、京都府農政課にお尋ねしてみました。
●京都で栽培されている伝統野菜のほとんどの品目
地元で長年栽培してきた農家が自家採取している。
●水菜、壬生菜、賀茂なすなどブランド京野菜に指定されている品目
京都府内の民間種苗会社が販売している種子を利用する。
あるいは
長年、京都の栽培農家が採取したものを府の研究所で保存し、
ブランド産地で増殖して利用する。
●府が育成した品種(紫ずきん、京都万願寺1号、京都えびいも1号)
府がJAに種苗の増殖を許諾し、産地で増殖された種子を利用する。
種子という貴重な遺伝資源を保存していくということが、
「京野菜」のブランドを守ること。
伝統野菜のF1化が進まないことを願っています。