”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

子メロンづくしのフルコース試食会

2012-11-30 22:12:07 | “農”

県立農林大学校で、

子メロンづくしのフルコース試食会が開かれました。

 

これは、研究部2年 K君による

「子メロンの安定栽培と新たな活用法の検討」

という卒業研究の一環です。

私も5月から、アドバイザーとして関わらせていただき、

加工品や料理の提案を続けてきました。

 

今日は朝9時半から、準備に取り掛かりました。

 

 

午後2時、いよいよ試食会のスタート。

●K君のプレゼンから始まります。

 子メロンに着目した理由、メニューの説明、

 子メロンとは何か・・・など彼らしい素直なプレゼンでした。

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●試食していただいたお料理はこちら

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セミドライ子メロンのフリット

 

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子メロンの冷製ポタージュ

 

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子メロンハンバーグ

 

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子メロンのケークサレ

 

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子メロンのソムタム風

 

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子メロンのピクルス(2種)

 

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温室メロン

(これは子メロンではなく、普通のメロンです)

 

 

●新聞社の取材も入りました。

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●参加者による意見交換が行われました。

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「漬物、サラダ以外の食べ方があることに驚いた。」

「色、食感が魅力的。」

「料理によって、甘みと食感が変わることが新鮮だった。」

「海老芋、白ねぎに続く磐田の特産になるのでは?」

など、うれしいご意見をいただきました。

 

 

ご参加くださった磐田市食推協の皆さま、

野菜ソムリエの皆さま、

本当にありがとうございました。

 

子メロンを野菜としてもっともっと普及させたいという

私の思いとK君の研究テーマが一致したことから、

このような素晴らしい機会を与えてくださった古川先生には

心から感謝申し上げます。

 

K君のような若者がいる限り、

静岡の農業の未来は明るくなるはずです。 (^^)v

 

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味十八番

2012-11-30 07:02:03 | 野菜

スーパーで群馬県産の鍋ねぎを見つけました。

正式な品種名は、「味十八番」。

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まるで、ラーメン屋さんにありそうな名前がおもしろくて、

買ってしまいましたが、見た目は普通のねぎ・・・です。

Img_5333

 

 

この「味十八番」は、黒柄と加賀系を掛け合わせて

生まれた品種ですが、

ここでねぎの品種について見ていきましょう。

 

 

日本のねぎの品種は大きく3つに分かれます。

●加賀系

 代表的なものは、下仁田ねぎ。

 冬の寒さが厳しい地域で作られます。

 生で食べると辛みが強いが、加熱すると甘みとコクが出て

 煮物や鍋物に向いています。

 

●千住系

 現在、日本で一番多く栽培されている根深ねぎの系統。

 代表的なものは、千住ねぎ。

 

●九条系

 青い葉を利用し、関西で好んで食べられる葉ねぎ。

 代表的なものは、京都の九条ねぎ。

 

 

で、この「味十八番」の親である「黒柄」というのは、

千住系の一種です。

葉の色が濃緑色で、夏から出荷できる一本ねぎを

「黒柄」と呼んでいます。

 

つまり、「味十八番」は、加賀系と千住系を掛け合わせた

king  of  根深ねぎと言えそうです。

 

下仁田ねぎのような見た目のインパクトはありませんが、

生で包丁を入れた時、目にまでその刺激が伝わるような

特有の強い香りと辛みを感じます。

 

ところが加熱すると、

甘みが強くなり、とろけるような食感に・・・。

 

 

コロコロ変わるその「性格」に翻弄されながら、

こんなお料理を作りました。

Img_5445

スープで軟らかく煮て、

タルタルソースでいただくと・・・。

ホワイトアスパラかと思うほどの甘みと食感が

味わえます。

 

ユニークな名前とは裏腹、

この「味十八番」はかなりキケンなヤツかも。(^_-)-☆

出逢ったら、ぜひお試しください。

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