本日のタイトル、
講座では何度もお話させていただいている内容で、
同業者の方々からは、
「何を今さら言ってんの!?」と言われそうですが、
最近、よく聞かれることなので、改めて説明させていただきます。
ピーマンもパプリカも唐辛子の仲間です。
ただし、辛くないグループ、甘味種に属します。
では、どこが違うのかと言えば大きさです。
私たちが「ピーマン」と呼んでいるあの緑色のピーマンを
わかりやすく、「中型緑ピーマン」としましょう。
中型緑ピーマンは、未熟な状態で収穫され、店頭に並びます。
でも、収穫せずに畑に残しておくと、
やがて完熟して赤くなります。
この性質を利用して作られたのが、
中型カラーピーマンです。(写真右)
完熟すると赤くなるものだけでなく、
黄色やオレンジ、最近では紫色になる品種もあります。
ここで、上の写真の左、パプリカをご覧ください。
パプリカの中に緑色のものがあるのが、わかりますか?
では、こちらの緑色のものを「大型緑ピーマン」としましょう。
大型緑ピーマンにおいても、中型と同様のことが起こります。
完熟すれば、赤や黄色、オレンジになります。
整理してみましょう。
中型緑ピーマンが完熟すると、、中型カラーピーマン。
大型緑ピーマンが完熟したものが、パプリカとして販売されています。
ただ、このパプリカもちょっと複雑。
今でこそ、パプリカの名前がまかり通っていますが、
少し前までは「オランダパプリカ」と呼ばれていました。
なぜ、オランダが付いていたのか?
それは、元々のパプリカというのは
ハンガリーで生産されていたこのような形のものだったからです。
【画像お借りしました】
今では、「オランダ」の部分は省略され、
いつの間にか、本家本元をしのぐ勢いで
パプリカとして君臨するようになりました。
どうでしょうか?
ピーマンとパプリカの違い、おわかりいただけましたか?