”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

ピーマンとパプリカってどこが違うの?

2014-08-07 09:18:00 | 野菜

本日のタイトル、

講座では何度もお話させていただいている内容で、

同業者の方々からは、

「何を今さら言ってんの!?」と言われそうですが、

最近、よく聞かれることなので、改めて説明させていただきます。

   
 

ピーマンもパプリカも唐辛子の仲間です。

ただし、辛くないグループ、甘味種に属します。

では、どこが違うのかと言えば大きさです。

   
  

私たちが「ピーマン」と呼んでいるあの緑色のピーマンを

わかりやすく、「中型緑ピーマン」としましょう。

中型緑ピーマンは、未熟な状態で収穫され、店頭に並びます。

でも、収穫せずに畑に残しておくと、

やがて完熟して赤くなります。

  

この性質を利用して作られたのが、

中型カラーピーマンです。(写真右)

Img_9570

完熟すると赤くなるものだけでなく、

黄色やオレンジ、最近では紫色になる品種もあります。

  
   
   

ここで、上の写真の左、パプリカをご覧ください。

パプリカの中に緑色のものがあるのが、わかりますか?

では、こちらの緑色のものを「大型緑ピーマン」としましょう。

        

 
大型緑ピーマン
においても、中型と同様のことが起こります。

完熟すれば、赤や黄色、オレンジになります。

 

   

整理してみましょう。

中型緑ピーマンが完熟すると、、中型カラーピーマン

大型緑ピーマンが完熟したものが、パプリカとして販売されています。

  
  
 

ただ、このパプリカもちょっと複雑。

今でこそ、パプリカの名前がまかり通っていますが、

少し前までは「オランダパプリカ」と呼ばれていました。


  

なぜ、オランダが付いていたのか?

それは、元々のパプリカというのは

ハンガリーで生産されていたこのような形のものだったからです。

Belpeper11e

         【画像お借りしました】

  
   

今では、「オランダ」の部分は省略され、

いつの間にか、本家本元をしのぐ勢いで

パプリカとして君臨するようになりました。

  
  

どうでしょうか?

ピーマンとパプリカの違い、おわかりいただけましたか?

コメント (2)
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