”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

大型ハウスでレタス栽培

2014-08-09 10:56:12 | お勉強

袋井市・森町合同の農政勉強会が開催され、

圃場見学をさせていただきました。

       

その中のひとつ、株式会社 鈴生(すずなり)さんの

レタスの圃場は、見たこともない形状をしていました。

   
  

鈴生さんの本社は静岡市にあります。

しかし、関連会社とその圃場は県中西部に広がっています。

   
 

袋井市国本にある圃場も、

耕作放棄地を活用して作られました。

Img_9718

ハウスの前で説明をされているのは

株式会社 鈴生 専務取締役の鈴木壽美子さん。

  
   
  

こちらが、これから秋から春にかけて

2作レタスを作るハウスなのですが、

Img_9719

普通のハウスに使われるものよりも、

太いパイプが使われています。

  
  

そして、台風が来た時の突風に備えて

簡単にビニールがめくれる構造になっています。

と言いますのも、県西部は2年前と3年前の台風で

ハウス栽培の農家さんが大打撃を受けました。

その時の反省から、出来上がった新しい構造のハウスです。

 
  
  
   

森町、袋井市は、冬レタスの指定産地になっています。

冬の森町は、レタスのトンネルが延々と続きます。

Photo

   
 

これが、静岡県におけるレタス栽培の姿だと思っていたので、

大型のハウスでレタスが作られるなんて

考えたこともありませんでした。

  

ここで、レタスのトンネル栽培の欠点を考えてみましょう。

 ●トンネル内の空間が狭いため、その位置により

  トンネル内の温度が著しく異なる。
            ↓

 ●トンネルの入り口付近に植え付けられたレタスと

  中ほどに植え付けられたレタスでは生育に差が出るため

  品質にばらつきが生じやすい。

 ●毎年、トンネルを設置し、収穫が終われば解体しなければならない。

   
  

これが大型ハウスになると

 ●温度管理がしやすい。

 ●品質が均一化し、出荷量も安定する

 ●秋から春にかけて二毛作が可能

 ●トンネル栽培に比べて、作業経費が削減できる。

というメリットが挙げられます。

  
   
  

もちろん、大型のハウスを作るのには、

資材コストがかなりかかります。

どの農家さんでも、簡単に切り替えられるものではないでしょう。

  
   

ただ、今までレタスというと、

水耕栽培のリーフレタスは除いて、

夏の長野、群馬の露地で栽培されたレタス、

冬の静岡を中心としたトンネル栽培のレタスしか

食べたことがなかったので、

大型のハウスで作られた「玉レタス」がどんな味なのか、

いただくのが楽しみです。 (^^)

   

株式会社 鈴生 鈴木専務

貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

コメント (2)
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