”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

美味しいの「美」

2015-05-26 08:45:12 | 映画

昨日しか空いている日がなかったので、

浜松で上映されている

「千年の一滴 だし しょうゆ」を見てきました。

  

これは、日仏合作のドキュメンタリーで、

第1章が「だし:大自然のエッセンス」、

第2章が「しょうゆ:ミクロの世界との対話」

の2章から成り立っています。

  

  

  

私は、ずっと疑問に思っていたことがありました。

それは、「なぜ、だしを『引く』と言うんだろう?」

ということ・・・。

  

でも、その答えはこの作品が教えてくれました。

北と南の海、山林など四季の変化を見せる

大自然の恵みを『引き』出し、生まれたものがだしなのです。

 

  

  

そして、 アスペルギルスオリザという1種類の麹カビが

しょうゆ、酒、みりん、味噌といった

日本の伝統調味料を生み出します。

  

  

 

「枯れ木に花を咲かせましょう」と声を掛けながら、

職人さんは大豆や米や麦に

アスペルギルスオリザをふりかけます。

そのカビの様子を特撮を駆使した映像で見ていると、

本当に生き生きと動き、穀物の上に花を咲かせるのです。

  

米麹を表す漢字に、「糀」という文字がありますが、

ここに「花」という字が使われている意味が

よくわかります。

  

アスペルギルスオリザの美しい動き・・・。

美味しいの「美」という字もここから来ているのでしょうか?

 

 

美味しいものの「美しさ」、日本人の叡智を強く感じます。

食に関する仕事や研究をされている方だけでなく、

子供たちにもぜひ見てほしい作品です。

 


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