雨過天晴

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BLACK RADIO

2012-12-03 | 音楽

今日は異色のジャズを紹介。

ロバート・グラスパー『BLACK RADIO』は、エリカ・バドゥ、モス・デフ、ルーペ・フィアスコ、ミシェル・ンデゲオチェロなど、彼と交流のあるヒップホップ・R&Bのシンガーやラッパーをゲストで迎えた、初の全曲歌モノの話題作です。


1. Lift Off/Mic Check (featuring Shafiq Husayn)
2. Afro Blue (featuring Erykah Badu)
3. Cherish The Day (featuring Lalah Hathaway)
4. Always Shine (featuring Lupe Fiasco & Bilal)
5. Gonna Be Alright (F.T.B.) (featuring Ledisi)
6. Move Love (featuring KING)
7. Ah Yeah (featuring Musiq Soulchild & Chrisette Michele)
8. Consequence Of Jealously (featuring Meshell Ndegeocello)
9. Why Do We Try (featuring Stokely Williams)
10. Black Radio (eaturing Mos Def)
11. Letter to Hermoine (featuring Bilal)
12. Smells Like Teen Spirit


ロバート・グラスパー(p)
ケーシー・ベンジャミン(ts)
デリック・ホッジ(b)
クリス・デイヴ(ds)

Black Radio
Blue Note Records
Blue Note Records




幅広いアーティストを迎えたことでヒップホップ・ファンにも外せないアルバムとなり、今年のベスト・アルバムとの呼び声が上がっているほど。

未だにCDショップのジャズコーナーでは目立つ所に置いてあります。

 

グラスパー自身が「音楽とジャズの世界に、もっと若いファンを巻き込みたい」という思いを強く持っていて、ジャズといえば今でもマイルス・デイビスやチャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンが挙げられる状況を杞憂し、今のジャズを若者たちに聴いてもらうために、彼しか表現出来ないスタイルでアルバムを制作したかったとのこと。

ジャズを根底にしながらヒップホップからソウル、R&B、ロックにまで幅広くアレンジしたグラスパーの真骨頂が詰め込まれたこの『BLACK RADIO』は、今のブラック・ミュージックを牽引するものだと思います。

 

私が推す曲は2曲目と12曲目。

 

2曲目はエリカの軽やかで美しい声を支えるリズムセクションが力強いです。

歌声の裏では同じようにフルート・ピアノがコーラスを担っています。

エリカ自身もヒップホップやR&Bとジャズの融合を良しとしているシンガーなのでドンピシャの組み合わせ。

Robert Glasper Experiment - Afro Blue (Feat. Erykah Badu)

12曲目はロックのニルヴァーナのカバー。

この曲The Bad Plusもカバーしてました。

ただし同じ曲をベースにしては随分と雰囲気が違う。

The Bad Plusはロックとジャズの融合、このアルバムはソウルをさらに融合させた感じ。

どっちのアレンジも好きです。

Robert Glasper Experiment - Smells Like Teen Spirit


ホントに抜群に秀逸なブラックミュージックの結集体として、素晴らしいアルバムになってます。

私は夜聴くことが多いのですが、このアルバム聴きながら今日一日を振り返るのが最近楽しみです。

 

ヘビーローテーション中。

 

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