雨過天晴

ジャズとホークスとファッションなどなど
興味のあることには片っ端から手を出して
そして時々飽きます

Source

2020-09-02 | 音楽
今日はソロ名義で名門ジャズレーベルConcord Recordsからメジャーデビューとなったヌバイア・ガルシアの『Source』をご紹介します。




  1. Pace
  2. The Message Continues
  3. Source ft. Ms MAURICE, Cassie Kinoshi, Richie Seivwright
  4. Together Is a Beautiful Place To Be
  5. Stand With Each Other ft. Ms MAURICE, Cassie Kinoshi, Richie Seivwright
  6. Inner Game
  7. La cumbia me esta llamando feat. La Perla
  8. Before Us In Demerara & Caura ft. Ms MAURICE
  9. Boundless Beings ft. Akenya

Nubya Garcia (ts)
Joe Armon-Jones (key)
Daniel Casimir (b)
Sam Jones (ds)
Guests :
Cassie Kinoshi (sax)
Sheila Maurice-Grey (tp)
Richie Seivwright (tb)
La Perla (vo)
Akenya (vo)

ガルシアについては当ブログでも再三取り上げてきています。
(『Blume』『Nubya's 5ive』『Turn To Clear View』)

最もホットな地域、南ロンドンの綺羅星の一人。
個人名義ではメジャーデビューとは言え、すでにMaishaやNérijaの一員として、また本作に参加しているジョー・アーモン・ジョーンズらのサポートでもすでに名の知れた存在です。

彼女は父親がトリニダード・トバゴ、母親が南アフリカのガイアナをルーツに持つ移民の一家に生まれています。
母親はラテン、レゲエ、ジャズ、クラシックなどあらゆるジャンルのコレクターだったこともあって、幼少期から音楽に恵まれた環境だったようです。
サックスは10歳から始めています。
その頃からジャズに親しみ、10代後半にはジョン・コルトレーンに夢中になり、様々な音楽に親しんできました。
そうして自らのルーツである伝統音楽とともに南ロンドンの音楽シーンを繋げ、ジャズに展開し、彼女の大胆な解釈を加えたその一つの成果として本作が仕上がっています。
ゆえに本作は様々な楽想を持っており、レゲエやダブからアフリカンなパーカッシブな曲までとても広範囲に渡っています。

楽曲も素晴らしいのですが、何より彼女のサックスの音も素晴らしい。
正統派テナーのクリアな音で吹き上げます。
これが実に気持ちいい。




彼女の原点・源=Source。
彼女のデビュー作にふさわしいクオリティーの高さです。

ジャズ
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