1週間終わりましたね。
2月は月曜が1日ということで、日付と曜日がわかりやすくて良い。
さて今夜は聴いて衝撃を受けた一作です。
御大アーチー・シェップとジェイソン・モランのデュオで『Let My People Go』。
- Sometimes I Feel Like a Motherless Child
- Isfahan
- He Cares
- Go Down Moses
- Wise One
- Lush Life
- Round Midnight
- Ain't Misbehavin' (digital download only)
- Jitterbug Waltz (digital download only)
- Ujama (digital download only)
- Slow Drag (digital download only)
- Sometimes I Feel Like a Motherless Child (Edit) (digital download only)
Archie Shepp (ts,ss,vo)
Jason Moran (p)
Jason Moran (p)
ワタシはAMAZONでダウンロードしたのですが、その場合ボーナストラックもあってボリューム満載。
セシル・テイラーらとフリーをガンガンカマしていたシェップ。
それと自身の流麗な楽曲・演奏には飽き足らず、フリーへも活動の場を広げつつあるモラン。
これが、どうでるのか・・・。
2017年9月12日にラフィルハーモニードパリでジャズアラビレットフェスティバル中に、2018年11月9日にアルテフォイアーワッシュマンハイムでエンジョイジャズフェスティバル中に録音されました。
そう、一発モノの生モノなんですよ。
曲目を見ても、正直そんなに吠えそうななんかじゃない演目ですね。
これは意外にモラン主導なのかもしれない。
なーんてことを想像していました。
1曲目を聴くと、そんな事考えていたことが馬鹿らしいと思いました。
二人共出自であるブラックミュージック・スピリチュアルも彷彿させるブルースですよ。
シェップは、モランの陰鬱感なピアノ伴奏を貫く、甲高い、苦悩のサックスのメロディーです。
モランは、シェップが低いざらつくボーカルパフォーマンスで曲を締めくくる前に、演出にいくらかの明るさを与える長いソロを取ります。
おなじみの曲もあって6曲目なんて、もうコルトレーンが正解で、他のアーティストの演奏はコルトレーンの偉大さだけ圧倒されつつ、いい曲なので選曲したと思い込んでいたのですが、実は違っていたのかも。
2人の演奏はもちろんしっかりしたメロディーも演じますが、そこに彼らは”ブラックミュージックはここまできてんたぞ”、っていういわばシェップがコルトレーンに託されてきた宿題の一つの回答を示しているように思えるのです。
ここでも伸びのある声で歌っています。
CD盤では最後になる8曲目も甘いバラードには終わらせません。
出だしの1発目からシェップが吹くのですが、これがさっき7曲目で聴いてた声と妙にリンクするんです。
シェップの奏でる音と発する声を同等に聴けるのです。
この二人のデュオってなったら誰しも構えてしまうかもしれませんが、意外と肩抜いて聴いてみても面白いかもしれません。
ワタシは色々考えながら聴くのも嫌いじゃないので、今度はぽーっと聴いてみてみます。
しかしBlackLiveMatter運動とはちょっと違った黒人回帰的ものを感じられました。
コレも今年一番だな。
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