S3NS
2019-10-12 | 音楽
台風19号。
関東から長野まで大変なことになってますね。
関西は午前中に風が強く、ベランダがわちゃわちゃしましたが、それほど大きな被害はなかったです。
ただ阪神電車が止まったのは珍しくて驚きました。
今夜はレバノン出身のトランペッター イブラヒム・マーロフで『S3NS』。
- Una Rosa Blanca (feat. Harold López-Nussa)
- Happy Face
- S3NS
- Harlem (feat. Irving Acao)
- Na Na Na (feat. Yilian Canizares)
- N.E.G.U (feat. Alfredo Rodriguez)
- Gebrayel (feat. Roberto Fonseca)
- All I Can't Say
- Radio Magallanes
Ibrahim Maalouf (tp)
Martin Antiphon (b)
Oscar Ferran (b)
Florent Bobet (p, Rhodes)
guest:
Harold López-Nussa (p)
Irving Acao (ts)
Yilian Cañizares (vln)
Alfredo Rodríguez (p)
Roberto Fonseca (p)
マーロフはレバノン内戦中にパリに移住し、そこで若くしてコンクールで受賞しています。
変わったトランペットを用いており、ピストンバルブが4本ついたトランペットです。
これは彼の父親(トランペッター)が、祖父に
「10年間も外国で勉強したのに、アラブ音楽をまともに演奏することもできないのか」
となじられたことがきっかけで、独力で開発したトランペットなんだそうです。
微分音と言われる西洋音楽の半音をさらに細かく分けた音程を出すために開発したそうですが、通常の音楽では99%以上の音楽に使われないという代物。
これで彼のルーツであるアラビック・サウンドを奏でています。
ゲストにはこれまでも共演のあるアロルド・ロペス・ヌッサやアルフレッド・ロドリゲス、ロベルト・フォンセカといったキューバ出身のピアニストの参加が目立ちます。
よりラテン系が強調されて音楽的な幅が広がった感じです。
また1曲目にはバラク・オバマ元アメリカ大統領のキューバでの演説が入ったり、9曲目にはチリのサルバドール・アジェンデ元大統領がピノチェトによるクーデターに倒れる直前に国民に向けた最後の演説が入っていたりと政治的メッセージも含んだ作品になっています。
今日の夕方。
早く台風が去ってほしいです。
大きな被害がありませんように。
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