さあやってきました。
新年初ジャズ・コンサート。
ジャズ・ベーシスト トーマス・モーガンのソロ・コンサートです。
モーガンを観るのはヤコブ・ブロのコンサート以来なので1年3ヶ月ぶり。
待ちに待ってました。
場所は山本能楽堂。
80年以上の歴史を誇り、国登録有形文化財に指定されています。
入り口には「本日公演」の看板が出ています。
今回のコンサートはアンプを使わず、完全アコースティック!!
超生音です。
なんでも能舞台の下には巨大な焼き物の瓶が12個並んでいて、それが音響効果を高める働きをしているらしいです。
とは言え、やはり正面で、そして近くで聴きたかったので、相撲で言うなら砂かぶりのような座布団席(S席)を確保しました。
そして舞台を見ると、なんとも荘厳な雰囲気。
ダブルベースがなんとも神々しく鎮座されているではないですか。
否が応でも緊張感が高まってきます。
そして開演。
モーガン本人登場。
なんとモーガン本人も和装で登場。
日本文化にも造詣が深いらしく、粋な計らいではないですか。
一生懸命覚えただろう日本語でMCをされています
さあ演奏。
ベース・ソロは昔ロン・カーター・トリオのカーターのソロで思わず眠くなってしまったことのリベンジ。
期待しています。
全曲ピチカートでアルコはなし。
1曲目は少し和楽に近いような雰囲気を感じましたが、舞台のおかげもあってか全く違和感を感じません。
むしろ琴とダブルベースという弦楽器の共通するものを感じました。
そこからもベースソロという、あまり華やかな楽器ではないですが、なんというか腹の底にグッとくるよなリズム。
そして奏でられるメロディー。
ベース・ソロでここまで広がるのか、というのが率直な感想。
ベース好きな私としては非常に良いですね。
一瞬足りとも見逃さないように食い入って見ました。
サポートで入っているモーガンしか知らない私には、目からウロコです。
アンコールを含めて演奏は1時間でしたが、あっという間の時間に感じました。
いやー、新年早々良いコンサートだった。
ちなみにトーマス・モーガンの参加作が1月末に発売されるようです。
When You Wish Upon a Star | |
Bill Frisell | |
Masterworks |
まあ面子的にもこれは買いでしょうね。
今度はモーガンがリーダーの作品を期待しています。
新年一番には実に良いコンサートでした。
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