うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

叔父の時計

2014年09月01日 | 日記・エッセイ・コラム

週末はどこにも行かず、涼しくなったのを幸い、やりそびれていた掃除をまとめてした。はなはだ地味な週末ではあるが・。

そういえば、先週実家に戻ったとき、机の引き出しから古い時計を取り出してきた。20年以上使っていなかった自動巻時計だが、少しふっただけで動き出した。
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これは、叔父が中学の入学祝いに買ってくれたものだ。学生時代から社会人のはじめの頃まで、使っていた。一度酔った勢いでガラスを割ってしまい、修理したことがあるが、それ以外はトラブルもなく動いていた。

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SEIKO 5 ACTUSというのは、一時期かなり出回った形らしい。今でも検索すると。オークションなどで流通しているようだ。昔の機械というのは、実に丈夫だ。

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腕時計はもう長いこと使っていない。携帯電話を持つ前からだから、もう20年くらいになるかもしれない。この時計の後、もらった別の時計を使っていたが、どこにいったやら。

久しぶりに持ち出したのは、叔父が今、病と闘っているから。

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1週間使っていたが、やや進みがちのようだ。金曜の夜に外して、そのままにしておいたら、翌日の午後3時半頃にとまっていた。

この1週間使いながら、オーバーホールが必要かなあ、と思っていたが、やはり必要かな。ウェブを見ると、対象機種がロレックス、オメガ・・と、立派そうなブランドが並んでいて、そんなところに学生用の時計を持ち込んでもねえ・。

とりあえず近所の時計屋をと思い、10年ぐらい前に電池交換した店を訪ねる。しかし、その店はもうなくなっていた。その近くの、裏通りのところにもう一つ「時計、眼鏡」と書かれた店がある。ので、行ってみたが・・。

年配の人がやっている店で、おそらくもうあまり商売はしていないのだろう。客として僕が来たこと自体が、奇妙なことであるような表情をしている。用件を切り出し、オーバーホールはいくらぐらいですか、と聞いても、少し困ったように「1万円、8千円・・どうしたの?動くんなら大丈夫だよ。もったいないから、しなくていいいよ・・。」

たぶん、もう時計の仕事などは長いことしていないのだろう。店は開けているが、近所の人向けにコピーとか、そのくらいのことしかしていないのかもしれない。そう察して、お邪魔しました、と言って店を出た。

弱ったな。大型の量販店には修理持ち込みできないだろうし、マニア向けの店も敷居がちと高い。街の商店街の時計屋さんあたりに見てもらうのがいい感じなんだけど・。

コメント
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