梅雨明けして三日目。
光るような真っ白な雲がもくもく、夏空が晴れやかです。
20日間ほど塩漬けした梅を干して今日で2日目。
ザルいっぱいに広げて、天日干しにする作業は楽しい。
干した半分は、3日目の明日に梅酢に戻してしまいます。
ふっくらとして香り良く仕上がった梅干しは、タレや煮物、茶碗蒸しなど料理にも大活躍します。
あとの半分は、いろいろなバージョンを作りたいので、この後も実験が続きます。
梅の産地や等級、粗塩や忍ばせる氷砂糖、加えた香りなどによって、干し時間を変える。
日に数回返して皮をつまんで干し加減をみます。
梅干しは薬のような存在で、今年漬けたものは3年後に口にします。
昔ながらの塩分量で作ったものは何十年と日持ちし、角が取れて風味も丸くなり薬効が高まるようです。
下痢や便秘、食当たりなどにもよい梅干しは、旅先のお供には必ず持参します。
疲れた時に梅干しを一口、塩分や梅のクエン酸を摂取する事で体の調子が戻ってきます。
日本のおかゆに梅干しが添えられているのは、味付けだけが目的ではありませんね。
梅干しを食べると唾液の分泌が良くなり、消化を促進するからです。
熱が高い時には、果肉をおでこに貼って熱を取るなど、昔ながらの梅干しは、民間療法としても重宝されてきたのです。
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