乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

7; 『伊勢物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)』坂口由美子 編

2010-01-21 | 読書全般(古典など以外の一般書)





 2010年度 7



      『 伊勢物語  (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)』

 

 坂口由美子 編

 角川学芸出版

 平成19年12月25日 第1版

 平成21年10月25日 第4版

 P.252 629円(+税)



 伊勢物語から有名な段を抜粋編集された『伊勢物語  (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)』を本日読了。
 これは面白かった。
 在原業平がモデルともいわれている『伊勢物語』は『大和物語』のようにすべてを書くのではなく想像を残す「間」があり、それ故に江戸時代にはパロディー版も多く書かれたという。
『仁勢物語』や『江勢物語』がそれである。
 調べてみると『仁勢物語』は岩波の『假名草子集 』(前田金五郎 森田武校注)に載っているという。しめしめ。
 ちなみに『假名草子集 』には
   犬枕
   恨の介
   竹齋 / 磯田道冶
   仁勢物語
   夫婦宗論物語
   浮世物語 / 浅井了意
   伊曾保物語
など。おもしろそうだ。
 やりたいことも観たいものも行きたいところも読みたい本も多く、今年も幸せ感いっぱいの夢み心地の阿呆である。



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映画『22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』2006年 大林宣彦監督 

2010-01-21 | 映画




   映画『22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』   




 ★★★★★ ★★★☆☆

 2006年 日本映画 119分                 

 監督 大林宣彦

 キャスト
 筧利夫
 清水美砂
 鈴木聖奈
 中村美玲
 窪塚俊介
 寺尾由布樹
 峰岸徹
 三浦友和
 村田雄浩
 長門裕之


 映画『22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』を観た。
『22歳の別れ』といえばわたしたちの年代ではほとんどの人が口ずさんだのではないかと思われるフォークの中で名曲にひとつだと思う。
 わたしは伊勢正三の曲では『22歳の別れ』と『なごり雪』が好きかもしれない。
 大林宣彦監督がこの曲をもとに青春映画をつくりまとめあげたことは納得がいく。

 映画は面白かった。
 あらすじは美味くまとめてあるようにも思える。
 どこか懐かしさもあり、九州の景色の美しさにも魅了された。
 ノストラダムスとこの曲における主人公の若干 年齢設定に無理も感じたが,そんなことはどうでも良い。
 楽しい時間を過ごすことが出来たと喜んでいる。

 映画の中で 村田雄浩さんと長門裕之さんの演技の迫力に酔いしれる。
 女の子(21歳~22歳役 多分鈴木聖奈三だろうか?)の淡々とした口調が心地よく、まるで子守り唄のようで好きだった。
 




            22歳の別れ
          
                    伊勢正三 作詞・作曲


       あなたにさよならって言えるのは今日だけ
       明日になってまたあなたの暖かい手に
       触れたらきっと言えなくなってしまう
       そんな気がして
       私には鏡に映ったあなたの姿を見つけられずに
       私の目の前にあった幸せにすがりついてしまった

       私の誕生日に22本のろうそくを立て
       ひとつひとつがみんな君の人生だねって言って
       17本目からは一緒に火をつけたのが
       昨日の事のように
       今はただ5年の月日が長すぎた春と言えるだけです
       あなたの知らないところへ嫁いで行く私にとって


       ひとつだけこんな私のわがまま聞いてくれるなら
       あなたはあなたのままで変わらずにいて下さい
       そのままで

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『三段目 足利館中松の間刃傷の場』藤十郎 『壽初春大歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵』昼の部

2010-01-21 | 歌舞伎














     壽初春大歌舞伎  通し狂言 仮名手本忠臣蔵  昼の部から
             とりあえず感動した『三段目 足利館中松の間刃傷の場』を記録する。




 先日、『壽初春大歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵』昼の部を観る。
 感動した。
 本来なら昼の部を順を追って記録したいとことであるが、今回かなりの感動を覚えた演目に巡り会えたという理由で、とりあえずその話を進めたい。
 松竹座の『壽初春大歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵』は今月の26日までなので、気になられた方はまだ見ることが出来るため、早く書かねばと気がせいている。

 今回感動したのは『三段目 足利館中松の間刃傷の場』
 この演目はかって松竹座で三度観た片岡仁左衛門 丈の『女殺油地獄』に匹敵するほど,藤十郎丈の表情が好きだった。
 名人芸とはこのことかとわかったようなわからないようなことを芝居知らずのわたしは感じた。
 いつもに観る藤十郎丈ではなくいかにも腹の立つ口調と表情.それでいて気品は感じられる。
 間のとり方と手つき肩の形がいかにも藤十郎丈で、素晴らしい。
 難しいことは抜きにして藤十郎丈の『三段目 足利館中松の間刃傷の場』はわたしにとっては好きだった。
 同じ興行の同演目において、もう一度観たいと思う芝居は非常に少ない。
『三段目 足利館中松の間刃傷の場』はまさしくに度三度と観てみたいと思う演目であった。

 わたしはなかなか遠征出来ないので芝居を見る回数は人に比べてかなり少ない。
 そのため、歌舞伎の好きな方々から考えるとハードルが低いと思われるかもしれない。
 しかしわたしは藤十郎のこの芝居と片岡我當丈の『近頃河原達引』(『近頃河原達引』は何度書いてるんだろう)が今日は一番観たい。

 昨日夜の部を共にした家族は、
「そんなに良かった芝居なら、昼の部にもう一度行けばいいよ。」
と言ってくれている。
 家族は昼を観てないが、この際家族の言葉に甘えようかと思う阿呆ぶり。
『壽初春大歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵』は昼夜通して空席があるようだが、こんなに素晴らしい『三段目 足利館中松の間刃傷の場』を見逃さず良かったと今も感じている。


 
 
 


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6; 『イスラームの祭り』G.E.v.グルーネバウム著 嶋本隆光監訳 伊吹寛子訳 法政大学出版局

2010-01-21 | 読書全般(古典など以外の一般書)







 2010年度 6



      『イスラームの祭り』

 

 G.E.v.グルーネバウム 著

 嶋本隆光 監訳  

 伊吹寛子 訳

 法政大学出版局

 2002年6月25日 第1版

 P.186 2300円(+税)


 かねてから気になっていた『イスラームの祭り』を本日読了。
 先日から二度に渡って楽しんだ新春歌舞伎の行き帰りや幕間も含めて数日かけて読む。
 知らないことが多く書かれていて、ためになる。
 
 12月に見たアーシューラーやタアズィエについても詳しく書かれていてわかりやすい。
 わたしが見たモハッラム月(ムハッラム月)のイランが少しわかったような気になるのはうれしいことだ。

『イスラームの祭り』という本は内容の濃い本だと人に聞いた。
 訳の日本語が美しく、内容は専門的だが、わたしのような主婦でも注意深く読むとプラスになる良書だと感じた。 

 
目次

 1 イスラームの基盤-祈祷と金曜礼拝

 2 巡礼

 3 ラマダーン

 4 預言者と聖者

 5 ムハッラム月一〇日


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