7/9
「美しい人を包める布のよう私が手枕する人はなし()」
「愛ウツクしき人の纏マきてし敷布シキタヘの吾アが手枕を纏く人あらめや
(神亀五年戊辰ツチノエタツ、太宰帥大伴の卿の故人を思恋シヌひたまふ
歌1/3首 #3.0438)」
「この歌は死に別れた後数旬がたった後にと作りたるとや
(右ノ一首ハ、別去テ数旬ヲ経テ作メル歌。)」
「帰るべき時は来にけり都にて誰が手本タモトをか吾が枕かむ
(歌2/3首 #3.0439)」
「帰るべき時は来にけり家にては誰がそばにて私を待たん()」
「都なる荒れたる家に独り寝ば旅にまさりて苦しかるべし
(歌3/3首 #3.0440)」
「都でも荒れた我が家の独り寝は旅に勝りて苦しかるべし()」
「(右ノ二首ハ、京ニ向フ時ニ臨近キテ作メル歌。)」
「美しい人を包める布のよう私が手枕する人はなし()」
「愛ウツクしき人の纏マきてし敷布シキタヘの吾アが手枕を纏く人あらめや
(神亀五年戊辰ツチノエタツ、太宰帥大伴の卿の故人を思恋シヌひたまふ
歌1/3首 #3.0438)」
「この歌は死に別れた後数旬がたった後にと作りたるとや
(右ノ一首ハ、別去テ数旬ヲ経テ作メル歌。)」
「帰るべき時は来にけり都にて誰が手本タモトをか吾が枕かむ
(歌2/3首 #3.0439)」
「帰るべき時は来にけり家にては誰がそばにて私を待たん()」
「都なる荒れたる家に独り寝ば旅にまさりて苦しかるべし
(歌3/3首 #3.0440)」
「都でも荒れた我が家の独り寝は旅に勝りて苦しかるべし()」
「(右ノ二首ハ、京ニ向フ時ニ臨近キテ作メル歌。)」