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「竹敷の上方山ウヘカタヤマは紅の八しほの色になりにけるかも(歌十八首 4/18 #15.3703右の一首は、小判官スナキマツリゴトヒト)」
「竹敷きの上方山は紅で何度も染めた色になっている()」
「もみち葉の散らふ山辺ゆ榜ぐ船のにほひに愛でて出でて来にけり(歌十八首 5/18 #15.3704)」
「黄葉葉が散る山ノ辺をこぐ船の美し姿愛でにきました()」
「竹敷の玉藻靡かし榜ぎ出なむ君が御舟をいつとか待たむ(歌十八首 6/18 #15.3705 右の二首は、對馬娘子、名は玉槻タマツキ)」
「竹敷きの玉藻靡かし漕ぎ出ようあなたのお舟をボーッと待つわ()」