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「吾アが身こそ関山越えてここにあらめ心は妹に寄りにしものを(贈答歌六十三首 35/63 #15.3757)」
「わが身なら関所の山越え居るけれど心は彼女に添っているのに()」
「刺竹サスダケの大宮人は今もかも人なぶりのみ好みたるらむ (贈答歌六十三首 36/63 #15.3758 一ニ云ク、今さへや)」
「刺竹サスダケの大宮人は今もなお人をからかう好きなのかしら()」
「たちかへり泣けども吾アレは験なみ思ひ侘ぶれて寝ヌる夜しそ多き(贈答歌六十三首 37/63 #15.3759)」
「繰返し泣いてもわれは効果なくがっかりときて寝る夜が多い()」