そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

新春短歌・俳句

2022年01月01日 | 三十一文字
2022/01/01
「新春詠読売歌壇・俳壇の選者が吟うプロトタイプを[][]」

「左右からくるま来ぬとき決心し赤信号をわたらむかわれ[小池光][短歌]」
「紅テントにひしめくわれらをたのしませくれたる女優李麗仙も死す[小池光][短歌]」
「ころころと転がりまはり是非もなしふぬごパンダの兄といもうと[小池光][短歌]」

「コロナ禍の数字に一喜一憂せし子年、丑年、寅年はいかに[栗木京子][短歌]」
「スペイン風邪は終息までに三年余かかりしといふ三度目の春[栗木京子][短歌]」
「寺田寅彦は説きにき厄災を正しく恐るるそのむづかしさ[栗木京子][短歌]」

「第五波の引きゆく渚ひさびさのダシ香りおり『大盛うどん』[俵万智][短歌]」
「子はついに個室を得たり寮生活六年目にして個室を得たり[俵万智][短歌]」
「『知らんけど』はツッコミ防御するための便利な言葉です、知らんけど[俵万智][短歌]」

「立山を仰ぎて歳のあらたまる雪の地をわが涯となしたり[黒瀬珂瀾][短歌]」
「刎頸の友ほど明き月光の凪に立つべし富岡義勇[黒瀬珂瀾][短歌]」
「山茶花の紅もて人を恋ふまでに闇に座したり睦月の闇に[黒瀬珂瀾][短歌]」

「ジャガ・バタに賑はふ広場雪の前[矢島渚男][俳句]」
「水の神ありて火の神年籠り[矢島渚男][俳句]」
「去年今年時は流れず積りゆく[矢島渚男][俳句]」

「丸餅の丸を崩さず雑煮椀[宇多喜代子][俳句]」
「庭に来て影ふくらます初雀[宇多喜代子][俳句]」
「初夢をはみ出しゆっくりと歩く[宇多喜代子][俳句]」

「空はただ明けゆくのみに去年今年[正木ゆう子][俳句]」
「海嶺を十三のゆめ鯨の子[正木ゆう子][俳句]」
「米つぶの尊さににて寒の梅[正木ゆう子][俳句]」

「首引いて初鶏鳴くや鳴きかははす[小澤實][俳句]」
「初日の中へ巨大兜生物タイタノコリス泳ぎ出よ[小澤實][俳句]」
「海賊も巻く百韻や松のうち[小澤實][俳句]」



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レシピ17.読者を信頼しよう

2022年01月01日 | 三十一文字
2022/01/01
「想像の余地を少なくするよりは広げるように言葉を使え[正確に使う][]」
「心配性いわずもがなを言いがちで言わずに読者を信頼しよう[][]」
「Q17-1:オーバーに仕立ててみたらぬくかろう毛皮のようなススキの枯れ野][]」
「A17-1:オーバーに仕立てて冬を歩きたい毛皮のようなススキの枯れ野][]」
「Q17-2:常連といえる仲ではないけれど 『何時もの笑顔ヤツ』を注文したい[][]」
「Q17-2:常連といえる仲ではないけれど 『何時もの笑顔』を注文したい
 [ルビを取ってエガオと読む。字余りが重点になる。][]」
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元旦の朝

2022年01月01日 | 日めくり帖
2022/01/01
「ひさかたの天降る雪に白き朝思っているもさほどであらず[二番目くらい][]」
「正月の朝晴れわたり気持ちよしスタートとして最高である[][]」
「さあ今日はなにをせんかと思いたりあしたすること今日もせんかな
 [歌集印刷、日常にポエムを探し記すこと、本も読みたい、即興詩人の朗読、運動etc.][]」
「日本を天国というロシア人正月向きの人でありしか
 [わたしが日本に住む理由。なっちゃんと、家業のガス屋で検診をする][]」
「グリーンのペン先買いに岡場へと一日早い初買いだった[][]」
「遠拝み便利な言葉でよく混める有間神社で使ってみたり[][]」
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