琉球浪漫シアターⅠシリーズ 3公演目!
本当はコレが第Ⅰシリーズのトリだったんだけど
8/5の尚巴志が台風で来週に延期になったので
これが3公演目となりました。
さて、朝薫伝。
これを見るのも3回目です。
2010年3月の初演。
リニューアルした今年2月の琉球伝信録。
そして今回の朝薫伝。
前回の伝信録が朝薫だけじゃなくて
無名の空手家「赤山」も組み込んだ舞台だったので
今回、また朝薫ONLYに戻るということで
初演みたいな感じになる(公演時間的にも)のかな…
と思ってたんですが、
いやぁ、赤山抜きの朝薫ONLY1時間ちょいの舞台でも、
しっかりじっくりたっぷり味あわせてもらいましたよ。
一言で言えば、
はぁ…スゴイなぁ…
(しみじみ)
です。
常に進化。
どんどん進化。
朝薫伝は阿麻和利や尚巴志などとは違って
武人ではなく文人。
時代も第2尚氏の中頃、1700年代の話。
なのでストーリーも戦や誰かが死んだり殺したり、
があるわけではない。
そういう意味では激しいドラマ性があるわけではないのですが、
ゆえに阿麻和利や尚巴志などとはちょっと色味の違う
ストーリーを楽しめました。
敵がいて戦いがあって、という分かりやすいチャンバラ劇がない上
琉球や文化という精神世界に入り込んだ内容だったので
ちょっと大人な感じで、中にはちょっと難しい…と感じた人もいたかもね。
芸とは、文化とは、
琉球の精神とは。
琉球人の誇りとは、
この時はどんな時代だったのか。
国劇を新たに創作する意味とは。
なぜ、それが(その時代に)必要だったのか。
今に伝わる組踊の精神とは。
「伝信録」レビューでは「テンペスト」や「武士猿」に通じるものを感じると書きましたが、
今回は伝信録後に行われた「ちむドンフェスタ」での
平田さんと上里さんの琉士対談の内容を思い出しました。
(今日、USTREAMで再度聞き返しちゃったくらい)
上里さんの蔡温の話とか、平田さんの朝薫への想いとか、その時代背景とか。
この対談を聴くと、昨日の朝薫伝の内容も
また一段と深く味わえるような感じです。
まぁ、でも前回の護佐丸の舞台レビューでも書いたけど、
舞台はすべて理解できなくてもイイノダ!
ストーリーの多少の難しさをカバーできる
歌があり、踊りがあり、パワーがあったので
NO BROBLEM!!
何より、朝薫役のユウヤ君の琉舞たるや。
(現代版組踊の男性琉舞といえばもうこの方ですね)
もう、これほどのはまり役あり?!
日本一!!
って言いたくなるのもわかります。
ああ、何度見ても惚れ惚れ
これ見るだけでも相当価値あります。
何度、
「ふおおぉ…、かっこいい…」(よだれ)
↑※のだめ的心象表現
って呟いたことか(笑)
阿麻和利や尚巴志の「かっこいい」とはまた違うんだよねぇ…。
そしてそして、その琉舞の動きをふんだんに取り入れた、
ダイナミック琉球などのおなじみの演舞の朝薫伝バージョン。
あの躍動感溢れるパワフルな演舞に、
朝薫の琉舞の動き。
これって、琉舞学んでいる人だったら
その動きの妙とか意味とかもっと“見れる”んだろうな~。
ワタシは普通に
すごいとかキレイとかしか分からないけど…。
なんか、「琉舞学」みたいなもの、
学びたくなりました。
しかも、朝薫伝では本物の「二童敵討」の一部が組まれているのですが、
コレまでは県芸の方々が客演として出演していたので
今回も当然そうだと思っていたら、
なんと!!!
すべてTeamシンカヌチャーで演じきりました!!!!
しかも地謡(太鼓)も!?
すごーーー!!!!
お見事でした!!
衣装も新しいのが見れて楽しかったな
三司官、やっぱり黒朝衣かっこいいな~。
伝信録の時は黄緑とかだったよね。
やっぱ高官は黒朝衣だよね~。
あと、楽曲!!
怒涛のハイパーバージョン!?
朝薫の琉舞も重なって視覚的にも聴覚的にも
スーパーを越えたハイパーに思えましたよ。
朝薫伝といえば本来は那覇の舞台。
那覇といえばテーマソングでもある「赫き城の詩」。
(まだCD出てないから舞台でしか聞けないの)
クライマックスでのフル演舞もよかったけど、
つかみのオープニング!!
「赫き城の詩」をああ入れてくるとは…!!
でも至極自然でかっこよかった!!
(やっぱり何事もツカミの1分って超重要ね)
あっ、そういえば護佐丸での扇子の演舞、
朝薫伝でも見れるかな~と思ってたけど
なかったなぁ。
(まぁ、演舞の雰囲気が違うから入れにくいか?)
アレまた見たいなー。
というわけで、来週は台風で延期になった尚巴志です!
その次の週は肝高の阿麻和利。
その次の週は北山の風。
その次の週は那覇センセイション。
…えっ、朝薫伝から5週連続現代版組踊!?
10月は翔べ!尚巴志あるし、
11月は琉球浪漫シアターⅡシリーズ始まるし。
うーわー。
ガンバレワタシ~。
いや、頑張るのはメンバー&スタッフさんか~(笑)
ありがとうございます!!
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57~。
朝薫伝、初演の時結構ツッコんだんだけど、
今のワタシがあの舞台見たらまた違って捉えることできるかも…。
ワタシ自身の観る目というか内容を理解する力っていうか
その違いも出てきてるはずなーと、
ふと思ったりもしました(^^;)
もちろん舞台自体も昇華・進化しているのは間違いないんですけどね。
(あの時はアカインコがいたしね)