琉球浪漫シアターⅠシリーズ最終公演!
……なのに、遅刻した!!!!!
この日は会議が入ってたので有休どころか時間休も取れなくて、
定時にショクバを出て車を飛ばして
何とか6時前には首里についたのに…
那覇の交通量の多さよ!!
も~~!!坂下通りよ!!安里交差点よ!!
はぁ、通常なら15分程度でいける距離を40分くらいかかったような…。
(来年1/5の公演も平日だから心配…。この日も会議予定日…。)
遅刻って言っても1分くらいだけど、
でも現代版組踊鑑賞58回目にしてたぶん初めて遅刻したかも…
舞台始まりの口上聞き逃したし~
空席を探すのもままならず、
後ろの席にとにかく座って、さぁ集中集中!!
というわけで笑いが止まらなかった(!?)今回の舞台、
トピック分けもせず、思うつくままだらだらと書きます。
すご~い長いです。
ケータイから閲覧の方は御覚悟を…
オープニングは毎度おなじみの「出発の朝」
あ、ヒロインポジションにいる女の子、
きよら衣装だけど、黒の地下足袋履いてるぞ?おやおや?
と思っていたら、ああ、やっぱり乙樽かぁ~。
ほうほう、攀安知の妻&男の為りで戦場にでているという設定か。
神女じゃなかったのね…。
(琉球では神女も戦場に出て霊力で参戦するのですが…)
攀安知にも臆せず口答えするきっぱりさっぱりした性格。
(あまみの姉ちゃん…じゃないよね?(^^;))
でも攀安知の妻として、なかなか今までにはない面白いペアね
で、なんやかんやと乙樽に酌を断られた攀安知が与那覇を連れて退場。
乙樽と本部の二人が舞台に残ったのを見たとたん…。
……はっ!!
まさか!!!!!
…は い ビ ン ゴ ~ (笑)
あはは!北山三角関係!!
そうキタかぁ~~~~~~。
そして爽やか正義漢、本部平原!!
でも「北山の風」とのリンクなら
このような本部像はわからんでもないし、必要か?
しかし乙樽、かなり魅力的なキャラでした。
これは現代版組踊シリーズ不動のヒロイン百十踏揚に迫る
女性キャラになること間違いナシですね!!
尚巴志に汲みして攀安知への裏切りを乙樽に告げ、城から逃げるように言う本部に
一個人の感情を押し殺して、北山王妻としての立場から
本部を諭すシーンが非常に印象的でした。
(演舞も曲もね!!)
「滅びゆく者にも美しさは必要」
だっけかな?
このやり取りに、
「乙樽、あんためっちゃいい女!!」(笑)
そうよ、簡単に甘い言葉にほだされちゃおもしろくないものね。
そして城に残り、尚巴志に戦いを挑み、剣を振りかざす。
攀安知VS本部に、思わず加勢する乙樽。
個人的には、
乙樽が言ったとおりに乙樽自身も死ぬ展開を望みながら見てましたが…
でもよく考えてみたら、攀安知も本部も乙樽も全員死んだら重すぎるし、
尚巴志の印象悪すぎるか……
でも死ななかったにしても、
後で誰からに説得されて心変わりをして、逃げたり逃されたり助けられたり…
という展開ではなかったので安心しました(笑)
さて、本部が討たれて泣き叫ぶ乙樽、
裏切り者を征伐しだらりとそれを見下す攀安知。
通常ならそこで涙ホロリで暗転、
というパターンですが、
そうはさせん!!とばかりに
颯爽と登場したのは護佐丸!!
「あはははは!!護佐丸空気読め~~!!」
(内心爆笑)
…ええ、ええ、演者さんは何も悪くないですよ。
ストーリー上、演出上、そうせざるを得ないのは分かってます。
でもなんか咄嗟にそうツッコんじゃったんです(笑)
本部・乙樽・攀安知の三角関係の死闘の只中に
全く関係ない護佐丸が突如飛び込んできたもんだからさ(笑)
そしてまだ舞台上に残る乙樽と死んだ本部をそっちのけに
(いや既に死んでるから当然だけど)
繰り広げされる攀安知VS護佐丸。
はぁ~、もうどうするよ乙樽(笑)
いや、しかしツッコみはしたものの、
この攀安知VS護佐丸、よかったのです!!
戦いのやり取りの中で攀安知の被り物&刀が落ちたーー!!
刀(鞘じゃなくて)が落ちたのはアクシデント?演出上のもの?
落ちた刀を拾おうとして、力が入らないかのようにまた落とす攀安知に、
「刀を取れ攀安知!」と一喝する護佐丸。
おお~!かっこいい!!!
最初に刀を落としたのがもしアクシデントだったなら、
拾おうとして一度また落とした攀安知も、
それに一喝した護佐丸も、ナイスアドリブ、ナイスコンビネーション!!!
って思ったんだけど、さて、真相はいかに?(^ε^)
もともとの演出上のことだったとしても、いい演出だな、と
でも攀安知の帯が外れてだらりになったのはアクシデントだと思いますが
いい効果になったと思いますよ~
ほら、戦いの末ぼろぼろになっているんだから、
着けているものもぼろぼろになったほうが雰囲気でるし。
だらりと帯を引きずる様子がより死にゆく悲壮な感じが出てましたよ☆
(帯といえば、朝薫伝の蔡温の方がハラハラしたさぁ~(笑))
さて、話をちょっと戻して本部平原。
乙樽との場面でコレまでとかガラリと違った人物像を見せてくれました。
先も書いたけど「北山の風」の本部にかなり近い感じですね。
さわやか正義漢な感じ。
よく考えたら、本部ほど色んなキャラで演じられてきた役は無いのでは…!?
(悪役、乙女、二重人格、爽やかヒーロー、正義漢etc…ああ面白い。
遊んでくれるねぇ、現代版組踊(笑))
最初の乙樽との会話で君主(攀安知)に対する武将らしい忠誠心を見せていたのに
場面が変わって与那覇との会話では「鬼鷲」と同様のセリフ回し。
つまり、攀安知に反逆心を持ち、今帰仁城を我が物に収めようたくらむ本部像に。
…あれ?
なに?この変容
乙樽を愛する故に、攀安知の乙樽への扱いがひどいからと腹を立てるにしては
ちょっといきなり変わりすぎない?口調からしてまるで別人。
攀安知への忠誠のかけらもなく、根っから謀反をたくらんでいるような。
コレまでの鬼鷲で見せた悪役本部となんら変わらない本部像。
うーん、本部のキャラが混在したようでそこだけがちょっと違和感あったかな…
(正義漢なら本部なりの正義や思想でいいから、その本部像を通してほしかったな~)
しかしこの舞台の尚巴志と本部の出番、同じくらいあるんじゃないか?
しかもドラマ性から言ったら乙樽が絡んできたぶん、
残念ながら(?)本部のほうに分があるな・・・
決して尚巴志が本部に喰われていたわけじゃないの。
役が喰われるっていうのは、出番が主役より少ないとかメインじゃないのに、
主役よりそこに目が言っちゃうとか、やたら印象が強い役がいたっていうことを言うのだろうけど
(あったね、過去にそういうことも・・・^^;)、
これは出番や物語自体がダブル主役というか、
そういう作りだったので「喰われる」っていうのとは違うと思うのよ。
ああ、それにしても尚巴志様…。もうちょっと見たかったわ
1番舞台上に出てた時間が長かったのってもしかして鮫退治なのでは・・・
演舞を抜くと、あとは作戦会議と、本部との密談と、北山戦でちょっと。首里城建設。
ああ、やっぱり鮫退治がメインだ・・・(ノ_-;
本部の三角関係と死闘に比べるとやっぱり分が悪い・・・(涙)
鮫といえば、パレット市民劇場は舞台が小さめなので鮫も3人の縮小版でしたね。
客席の後から出てきて通路を練り歩く(泳ぐ?)演出に客席から思わず上がる驚きのさざめき。
後から見てたらすごいわかった。う~ん、いい反応だ(笑)
尚巴志VS鮫は小さい会場でちょっとやりにくそう?
といういか暴れにくそうな感じだったかな?
もっと飛んだりはねたり振り回したり吼えたり(笑)してた鮫シーン見てきてたから…。
海メンバーも舞台上にいて動き回れる面積は小さかっただろうから仕方ないかな?
そうそう「人食い鮫、討ち取ったりー!!」直後の音、
今回のが個人的にはコレまでで1番しっくりきました!
前までの華々しいBGMもよかったんですけどね。
さて、もうヒトツ。
北山戦の照明効果かっこよかったッス!!
背景が点滅するアレ。
そして両サイドからスポットライト入れてるので
中央の攀安知の剣舞の影が2つ、後ろに映し出される!!
その後登場する三つ巴の舞と、旗を持った男サン2人。
この男サンが旗を振り回す影も後に映し出されて、
複数に映る動く人型シルエットに“軍勢感”を感じました!!
以前「翔べ!尚巴志」のレビューで、
北山戦で背景に戦っているその他大勢のシルエットがほしいなって書いたことがあるんだけど、
それに近い演出効果を見れたので「やっぱりイイ!」って思いました(笑)
そして、 戦いのシーンの多い中、
刀のせめぎあいに合わせて鳴らされるドラの音もよかったです!!
(京子さん、ボーカルと小道具、オツカレサマでした!)
そんなこんなの尚巴志~北山攻防譚~、
少林サッカーな空手演舞も見れて
(尚巴志の舞台でこれ見るのシュガー尚巴志以来!?)
クライマックスではダイナミック琉球も見れ、
シンカヌチャーも見れて、
内心笑いが止まらないながらも十分に楽しませてもらいました。
(シンカヌチャー、尚巴志のソロが“朝薫の舞”だったので
尚巴志が武人じゃなくて文人に見えちゃった…。わざと?(笑))
最後に笑ったのもこんなところに隠されていました!!
最後の挨拶をして、退場するメンバー。
最後に退場するのは役者チーム。
…って、
ヒロインの立ち位置
ストーリーテーラーの談義師さんかぃ!!(笑)
(女性キャラのストーリーテーラーも初めて見たかも!?
役名前なんだっけ…イブキだった?こちらもいいキャラでした♪)
そしてコレまでの伝統通り、ちゃんと手をつないで2人で仲良くお辞儀したのは笑いました(笑)
ヒロイン乙樽じゃないんだ。
…って、いやいや、乙樽じゃダメだよ!!
乙樽出したら主役が確実に本部になる(笑)
でもその後、談義師さんが尚巴志にひざまづき、
「うむ」という仕草を見せた尚巴志様なのでした(笑)
あ~、最後の最後までツッコませて笑かしてくれた舞台でした(笑)
(ロビーでも2人仲良く並んでましたね~(笑))
さあ、琉球浪漫シアターⅠシリーズも今回で終了。
Teamシンカヌチャーの皆さん、スタッフさん、
本当にお疲れ様でした~!
どの舞台もタイプが違ってて、
どの舞台も、新鮮で
どの舞台も刺激的で
どの舞台も楽しませていただきました!!
Ⅱシリーズも楽しみにしています!!!
(うひっ( ´艸`))
最後にお詫び
ショクバから一息つく間もなくな那覇まで飛ばして、
渋滞にやきもきして開場までダッシュして、
観劇では笑うのこらえて体力使ってと、
実はヘロヘロ状態だったので
なんか色々と声かけそびれちゃった!!
あすかさん、D-SUKE君、ゴメンなさい!!(>△<)
歴史ブログ 琉球・沖縄史
58~。
さて、そろそろ金丸主役の舞台が見たいな(笑)
今日もご訪問ありがとうございます。
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