2011年度肝高の阿麻和利卒業公演
2012年2月11日(土)12日(日)
沖縄市民会館大ホール
さあ、約1週間ぶりに書くレビューです。
ここまで放置したのは最長記録です… (´∀`;)
一体どれだけ書けるのか…。
今回私は土曜の昼と、日曜の昼・夜の3公演を観劇しました。
肝高の阿麻和利観劇40回到達です(笑)
今回の卒業するメンバーで中1から参加していたコタチが
100回の公演をこなしてきているらしいので、
そのうちの40回です。
(半分にも満たないですね。いかにコドモタチがすごいかが分かりますね)
今回の卒業生はなんとびっくりの32名!
このコタチが中学3年生の時にワタシは初めて肝高の阿麻和利を見ました。
中3~高3と、役柄やポジション的にも成長していく過程をみてきているので
ワタシとしては結構思い入れのあるメンバーさんがたくさんいました。
そんなメンバーさんを送りだす、大事な大事な卒業公演。
今年もこの時がきて、
そして終わってしまいました…
1週間経って、なおも印象に深かったものをば。
≪卒業公演ならではのキャラ設定≫
卒業公演は「肝高の子」の設定が面白い。
去年もそうだったけど、普通とは違う。
2名~3名の肝子の設定はこれまでもいろいろありましたが、
卒業公演では、すでにハッタラーに会ったことのある肝子(先輩・年上)と、
まだ何も知らない肝子(後輩・年下)、という、
まさに上から下へバトンを託すという、にくい設定がなされています。
これも、卒業公演ならでは、の楽しみですね
≪役者チームレベルアップ!?≫
土曜日昼公演は久しぶりに前エリアでの観賞でした。
(ちなみに土曜昼公演は新阿麻和利君)
前エリアだと、役者さんたちの細かな表情までばっちり見える☆
で、「あれっ、こんなにうまかったっけ?」って思ったくらい
表情豊かで微妙な心情表現がとてもよく演じられてました。
メインの役者さんたちはもちろん、
端役(…というのはいないんだけど出番の少ない役とか)、
“背景”になったときの演技とか、
以前からいつでもどこのだれを見ても見ごたえはあったんだけど
今回はなんだか特に「おおっ!」って思いました。
特に印象的だったのは正義党(屋慶名・南風原・平安名)かな~。
屋慶名の愛想笑いと、その後平安名に目配せするあたりとか
(「それならまず、名を名乗ってもらおうか」の後)
3名とも男の子が演じてた(日曜昼)のは初め見た気がしました!
初めて見たケンタ君のハッタラーもはっちゃけてたし、
尚泰久の複雑な心情表現のセリフまわしもよかったし、
阿麻和利が瀕死の時のうつろげな目もリアルだった。
望月チームも最強でしたね。
いつもよりも早めに笑い声だけ入れてきたの、思わず引きずられました(笑)
…最強と言えば、最終公演の望月チームは
「も~やりすぎ~~(ノ∀≦。)ノ」
と思いつつ笑い涙出ました(笑)
望月チームにおじい(orおばあ)が入るバージョン、好きだな~(笑)
(でも疑似首里軍に襲われた時、ちゃんと逃げ切れるかひそかに心配してます(笑))
≪新演出!続々!≫
事前にあまわり浪漫の会のブログでも見どころ紹介があったのですが、
わー!これほどまでとは思わなかった!!
「えっ!こんなに変わる!?っていうかこんなにまだまだ進化できるものなんだ!」
って、驚き&感動でした。
まず、「浪漫」(阿麻和利登場の時の精霊たちの踊り)での女性アンサンブルの演舞。
舞台が変わったからっていうのもあるのかもしれませんが、
まだ舞台が暗い時の、スタンバイするあの動き、決めポーズ、そしてスタート。
思わず「わー、きれい!」ってなりました!
そして沖縄市民会館大ホールという大舞台での大演舞(総勢150名だそうです)は
さすがにさすがに大迫力で見ごたえがありましたよ!
「伝令」(三つ巴の舞)もかっこよかった~~~~
旗隊、イイ!客席中通路での演技もイイ!(←前も書きましたが)
音楽アレンジもイイ!
やっぱり、やっぱり、何度見ても、ここ、好きなのです
あ、そうそう、このシーンと言えば、あわてふためく望月と正義党の会話が聞き取りにくかったのですが、
今回短縮されててわかりやすくなってました
以前は
「船はあるのか!?」
「手前の船が南風原の浜につないでございます!」
だった…はず。
で、こっち「てまえ」とか「へーばらー」とかあまり聞きなれない発音になるので
「ん?なんて?」ってなってたんですよね。
ちゃんと聞けるようになったの、何十回目の観劇だったかな…くらい (´∀`;)
(南風原=勝連の浜の名前。勝連グスクの海側の門は南風原御門といいます。マメチシキ)
セリフの短縮、正解だと思います☆
さて、新演出の話に戻ります。
今回特にツボった演出その1。
「百十踏揚の嫁入り」!
賢雄迎えにきたーーーー!!(ノ∀≦*)ノ
そんでもって首里城幕があがって、奥の暗闇に二人して消えていく…。
首里から勝連へ嫁入りしていく様子、よ~~~く出てたと思います!
セリフも何もなくちょっとした演出だったんだけど、
なんかとてもドラマチックで印象的でした!
(土曜昼はなかったけど、百十踏揚の嫁入り支度もやっぱりあったほうがステキ☆)
その後のエイサーのシーンでは
きむたかバンド(2名)がグスクの上で演奏してたのもかっこよかったな
きむたかバンドにももっとスポット当てたい☆
(中高生がすべての歌・演奏を担当してる現代版組踊って…阿麻和利と那覇だけ?だもんね)
そして今回特にツボッた演出その2。
やっぱり「阿麻和利の最期」かな!
卒業生の多くが一押し見どころに挙げてただけありました!
アンガマー(死神的なアレ)増殖!アーンド新演舞!
マブイ抜け後の振りも良かった… 。゜(゜´Д`゜)゜。
阿麻和利が昇天していく様子もそうだけど、
現世とあの世の境目が閉じられていくあの様。
百十踏揚が必死に追うけど天女?たちに遮られ、
最後の天女の裾にすがるも、それさえも無情にもアンガマーに飲み込まれていく…的な。
衣装である白と黒の対比が美しかったです(ノД`)
ドラマ性倍増でした。
ああ、トリハダトリハダ……。
いつも息をするのを忘れるほど圧倒されるシーンです。
最後に今回特にツボッた演出その3。
最終公演の、アンコール?の、「肝高の詩」againの時。
演舞のさなかに現れたのは、
二人の阿麻和利と、二人の百十踏揚。
卒業生である現阿麻和利、現百十踏揚が、
次年度からこの役を担う新阿麻和利と新百十踏揚へ羽織を着せ、
ダブルでの演舞にダブルの掛け声。
そして、最後に交された固い握手。
うう、泣かせるぜ… 。゜(゜´Д`゜)゜。
旧から新へバトンが手渡されたまさにその瞬間を見た気がしました。
そして、
踊りながら泣いていた女の子も男の子も、
涙ながらに発したセリフも、
記念品贈呈でハグしあったあの後ろ姿も、
いつの間にか頼もしくなった顔つきも
最後のめいいっぱいの笑顔も、
このワンシーンにすべてが凝縮されていたような気がします。
32名というこれまでにない大勢の卒業生が
この肝高の阿麻和利の舞台を巣立っていくわけですが、
肝高の阿麻和利の舞台で得たたくさんの宝を胸に、
今後もそれぞれの道に大いに羽ばたいていってほしいです。
*卒業おめでとうございます*
(ホントはちょっと悲しいけどね)
そしてそのバトンを受け継いだ後輩たちの、
また新たな肝高の阿麻和利を、これからも応援していきたいと思います!
男サン…卒業していった分、いや、それ以上の新入生が入りますよーに…(-人-)笑
ゆんぐぅとぅ前のよっぱらいおっさん?の役は、次もあるかな~(笑)
では最後に毎度おなじみの?「今日の賢雄」のコーナ~(笑)
賢雄って、一応悪役のポジションなので一匹狼的なクール(無愛想?)なイメージありますが、
よく考えたら肝高の阿麻和利ではそうでもなかったという事実発覚。
肝高の阿麻和利での賢雄は、
実は人づきあいがいいのです。
人づきあいのためなら、
酌もするし場も盛り上げるし愛想笑いもするぜ!
…いや、過去のレビューでも何度も書いてますが、
(この公演とか)
今回改めて
賢雄別にクールってわけじゃないのか
と(笑)
それから、
チョンダラーに怪しまれてガンつけられる賢雄(笑)
あ、護佐丸の死に泣き崩れる百十踏揚に
「お国のためでございます…!」
ってセリフかぶせるのも良かったッス。
あと、阿麻和利の死に己の行いを後悔して
いったん立って、また崩れ落ちる振りとか。
ショック度がより伝わってよかったッス。
(これは最終公演だったかな?)
今回も賢雄見ごたえ抜群でした~(笑)
*おまけ*
今回私の座った席の周辺は
肝高の阿麻和利初観劇の方たちのようでした。
(もしかしたら県外の方かも?)
公演中や休憩時間など、結構つぶやきが聞くとはなしに聞こえてきたのですが、
そのような方たちの共通してたハートをつかんだ(らしい)部分があったので書いておきます。
1
望月チームのこっけいさ
(こっけいな演技こそ、難しいものね)
2
平敷屋エイサー
(特に年配の方のハートをわし掴み(笑))
3
カーテンコールでの女サンの礼の集団美
(一番人数も多いのでなおさら☆)
4
きむたかバンドが本当に中高生っていう事実
(やっぱり公演前にそれを紹介・証明してあげるのって大事かも☆)
5
公演前のあまわり講座
(最終公演ではなんかアレでしたけど(笑)すごい心配したよ(笑))
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そしたらまたガンバレます…(笑)
38・39・40の80・81・82!