がじゅまるの樹の下で。

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追記しました

2013年10月06日 | ・和心な本、琉球な本

「黙示録」(池上永一著/角川書店)
感想追記しました。→ 

 

イラストは沖縄タイムスの特集で描いた楽童子。
小禄里之子。

元服前(今の中学生程度)の、芸に秀でたエリート美少年集団、
それが楽童子。

詳しくは過去記事こっちとか、こっちへ。

 

 

そんでもって、
おおっ!?なんとタイムリー!

映画:「徐葆光が見た琉球 〜冊封と琉球〜」

桜坂劇場で上映中

見に行きたいな…。

 


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「黙示録」読了

2013年10月06日 | ・和心な本、琉球な本


↑クリックすると公式サイトにジャンプします。

 

「黙示録」(池上永一著)読了しましたー。

波乱万丈な人生を1日半で辿るのは
さすがに疲れた…(笑)

そりゃ、途中休憩も必要さーねー。

 

とりあえず感想を一言で言うと、

テンペストが琉球版ベルバラなら、

黙示録は琉球版「ガラスの仮面」だな。
これとか、もうハマりまくり!→    両方読んでる人は絶対共感してくれるはず。

 ※一言感想後日談→ 

というわけで、ちょっと休んでからまた書き足しますー。

 


↑過去記事でもUPした佐敷上グスク、月代の宮。

 

はい、戻ってきました。

ちょこっとレビュー書いておこうと思います。

見たくない人は飛ばして下さいね。

 

「黙示録」、どんな物語かと言うと、

薩摩侵攻から100年余り。
大国のはざまにあって、琉球は琉球であるために
これからどうあるべきなのか。

そんな中、
天才型だけど貧しい生い立ちの了泉と、
努力型の正統派、雲胡が
新の舞踊家を目指してしのぎを削る物語。

 

「誰も武力で張り合おうなどとは申しておりません。
国力とは戦をするだけの力ではございません」

「では琉球は何で清国と戦うのだ。
幕府を何で黙らせるのだ」

「優雅さ、憧れ、人の心を惹きつけてやまない芸術でございます。
美は大砲千門に値する武器になるとお心得ください。
人は美しいものの前には畏まります」

(P65-66)


 

江戸上り、冊封儀式、そして組踊誕生…。

 

テンペストが首里城感心への起爆剤になったように、
黙示録は琉球芸能(舞踊・組踊)への関心を大いに引き出してくれる
物語になっているなーという感じです。

物語に登場する数々の琉舞を実際に見てみたくなる。

こうやって小説と言うエンタメを通して
琉球の歴史や文化、伝統芸能への興味のとっかかりを
作ってくれるのはとてもありがたいですネ!

テンペストで首里城ツアーができたように、
黙示録では舞台鑑賞ツアーができそうです(^ε^)

 

しかし、池上作品の特徴でもある変態キャラ…

今回のもキテました…
(っていうか、いいのか…?ハラハラ…)

こいつに関しては、もう、嫌悪感しかない

徐丁垓よりも嫌だー。
徐丁垓も後半はコワれたただの変態だったけど
前半はまだマシだったもん。

でも主人公の了泉もテンペストの寧温君(優等生)とは違って
なかなかのキャラだったけどね。
読みながら、「うわ、こいつサイテ―」と思った箇所も1つ、2つ、3つ…(笑)
でももちろんそれは物語として然るべき人物像でもあるのですが。
 

前半ははキャラも濃いし若いしで、はちゃめちゃな感じだけど
後半、特に10章以降は崇高な題材でより文学的というか、
ぐっと精神世界の深みに迫る展開で興味深かったです。

 

 「歌舞伎役者は大衆のために演る。
組踊は国賓のために演る。
だが、本来の芝居や舞踊は誰のためにあったのか。」

(P534)

 

芸能とは、舞とは何ぞや!?

その本質はなんだ!?

主人公、了泉が掴んだその答えとは!?

 

さあ、読んでみよう「黙示録」。

沖縄の、特に芸能、舞台に携わる子どもたちにも
是非読んで欲しいな

 (ああ、でも変態キャラ故に子どもに薦めていいものかどうか…(悩))

 

 

…ちなみにワタシは亜弓さん派です。
カッコイイよ姉さん!

byガラスの仮面


ちなみに「ガラスの仮面」は愛読書の1つ。
全巻持ってる♪

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