(本日2投目)
前記事に引き続き、
「椿説弓張月」(滝沢馬琴)関連のことをもう少し。
物語が思いのほか興味深かったので
手元にも欲しいと思って購入したのがコレ。
椿説弓張月を今風に意訳した
「新編 弓張月」
(三田村信行著・金田榮路絵/ポプラ社)
本当は葛飾北斎挿し絵がフルで載ってる
正統派訳本が良かったのですが
amazonでは品定めができなかったので
どうせなら、と思いきって全然雰囲気の違う
コレを敢えてチョイスしてみました。
今風の訳や、毛国鼎などの数々の琉球の登場人物が
今風のイラストレーターさんにどう描かれているのか興味もあったしね。
上下巻共に300ページほどあるのですが
1ページにつき15行程度の文字組なので子ども向けかな。
小学校高学年くらいからは読める感じです。
学校の図書館とかにも普通にありそう。
で、さっそく琉球編の下巻だけ読みました。
確かに読みやすいし分かりやすい。
平岩弓枝版では5行程度の訳が
数ページにわたって展開され、
会話も多いので人物像がよりくっきりしてます。
でもっ!!!
読んでて1番面白かった阿公の最期のくだりが
まるまるカット!! Σ(゜д゜;)
毛国鼎が阿公の手下を海に蹴落とすシーンや
尚寧王の妃・中婦君が世継ぎを生もうと男を集めてやっきになるシーンは
まぁ…理解できないこともないが、
(でも別にエグイ描写があるわけでもないんだけどな…)
阿公の最期、
ダメでしょ、あれカットしたら~~~!!!!
え!?子ども向きにはダメなくだりか!?
え~~~~~~……・…。
あれがあるからこそ、阿公のキャラがより立つのに
あれがなかったら阿公、ただの悪役だし…。
不服。
ココだけは納得いかんです。
ちなみに挿し絵はキレイでしたが
どのページも結構あっさりしてて
毛国鼎はシルエットでしか登場せず。
舜天はあったけど服装が文章描写と違っててう~ん…。
他の琉球の人物たちも
特別琉球色はなかったです。
(ちなみに表紙の男は主人公の源為朝です)
やっぱ北斎先生の挿し絵が一番かも!?
(つづく)
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今日何年ぶりかぐらいに会話のなりゆきで「ケアル」って言った。
覚えているもんだね~(笑)
BY ファイナルファンタジー