がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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2重の石積み

2014年09月15日 | ・琉球歴史/文化風景

 

 

糸数グスク関連シリーズ、
ひとまずの最後は、糸数グスクの城壁から。

糸数グスクのこの城壁をよくみると
大部分は石を四角く加工した布積みになっていますが
上部は小さな石を重ねた野面積みになっています。

場所によって違う積み方をしているグスクは
特に珍しくはありませんが、
1つの城壁に2種類の積み方をしている例は
他にはあまり例がないそうです。

ちなみに、布積み部分の積み方を良く見てみると
石の縦のライン(目地)が所々揃っているのが分かります。

レンガのように1つづつ石をずらしてではなく
そのまま単純に揃えて積むことは強度としては最も弱く、
布積みの初期の工法のようです。

 

参「琉球グスク研究 149-」(當眞嗣一著/琉球書房)

 

仲栄真グスクは
この初期布積みの代表的なグスクです↓

 

 

*おまけ*

 

糸数グスクの城門(内側より)。

城門付近は大きくて立派で見栄えのいい石を使う。

分かりやすいですね。

 


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