糸数グスク関連シリーズ、
ひとまずの最後は、糸数グスクの城壁から。
糸数グスクのこの城壁をよくみると
大部分は石を四角く加工した布積みになっていますが
上部は小さな石を重ねた野面積みになっています。
場所によって違う積み方をしているグスクは
特に珍しくはありませんが、
1つの城壁に2種類の積み方をしている例は
他にはあまり例がないそうです。
ちなみに、布積み部分の積み方を良く見てみると
石の縦のライン(目地)が所々揃っているのが分かります。
レンガのように1つづつ石をずらしてではなく
そのまま単純に揃えて積むことは強度としては最も弱く、
布積みの初期の工法のようです。
参「琉球グスク研究 149-」(當眞嗣一著/琉球書房)
仲栄真グスクは
この初期布積みの代表的なグスクです↓
*おまけ*
糸数グスクの城門(内側より)。
城門付近は大きくて立派で見栄えのいい石を使う。
分かりやすいですね。