がじゅまるの樹の下で。

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八重瀬町、石獅子巡り

2019年04月03日 | ・村シーサー/おきなわ石獅子マンガ

 

先日、
八重瀬町の具志頭歴史民俗資料館に行ってきた時に
手に入れたパンフレット。

八重瀬町石獅子まっぷ。

八重瀬町内にある村シーサー(村落獅子)を巡れるようにまとめたもの。

村シーサー好きのワタシとしては
これは見逃すわけにはいきません。

写真も載っていたので
造形に興味を引いたものと場所で絞って
5つの村シーサー巡りをしてみました!



+ + +

 

 

新城地区には2つの村シーサー。

そのうちの一つ、
北の石獅子。

 

 

…いた!

犬くらいの大きさ。

 

 

体を少し傾けて、
民家と民家の間を、
覗き見ている。

なにこれ、かわいいんですけど…!!

 

 

じーーーーーーっ………

何か獲物でも狙っているときのような……

 

 

正面がこちら。

まあるい顔に、

三角の鼻、

一直線の口。

にやっ。

 

 

大きさといい、

ちょっと傾いた体といい、

立地といい、

造形といい、

表情といい、

妙にかわいい。

 

今回周った中で1番気に入ったのがこれ。

 

+ + +

 

 

同じく新城にある

南の石獅子。

 

 

正面図。

 

基本、北の石獅子と同じ顔のパーツ。

でも妙にきれいなので
復元か、修復かされているのでしょうか。

 

 

かわいい。

でも獅子には見えない(笑)

 

基本、石獅子には「耳」がありません。

稀に、
大型の物や細工の細かい物にはありますが、
後方に倒れているたれ耳

 

今見るオーソドックスなシーサーのような
ぴょこんと飛び出た耳はありません。

 

 

横から見た図。

鼻が高くて
胴長短足。

 

 

やはり外側を向いています。

 

+ + +

 

 

お次は移動して志多伯(したはく)へ。

志多伯には東西南北の4つ(5体)のシーサーがあるようでしたが
そのうちしっかりしたフォルムの
西と南に行ってみました。

 

 

南の石獅子。

これはちょっと迷いました。
※志多伯公民館の敷地内(建物裏)にあります。

 

これも基本、

まん丸い目に

高い鼻に

一直線に割れた口。

 

ただ体は後ろ足の造形がはっきりせず、
個人的には
だら~んと寝そべっているように見えます。

歩くの拒否する犬って
たまにこんなポーズするよね(笑)

 

昔はこの辺が集落の縁だったのかな?

 

+ + +

 

 

もう一つが西の石獅子。

馬場跡と、さとうきび畑の、
隅っこにありました。

 

 

これは今までの中で1番顔の造形がしっかりしてる。

口部分が突き出ている所とか。

鼻の穴もしっかり見えてるし、

首もやや上向き。

胴も短め。

 

 

ぶち柄ですね(笑)

舌を出しているようにも見える…。

 

 

ところで、
宜野湾喜友名の石獅子群の記事でも書きましたが、
村シーサーは立地とか、
どの方向に向かって置かれているのか、
が鑑賞ポイントでもあると思ってます。

造形を見るだけなら写真でもいいんだけど
立地環境を見るためには
やはり直接足を運ぶしかありませんね。

ツイッターでUPした動画→ 

 

この西の石獅子君の視線の先には
丘があって…
調べてみるとテミグラグスクでした。

 

 

+ + +

 

 

最後は小城のニーセー石。

ニーセーとは「青年」のこと。

青年を栄えさせるための守り神として置かれたものだとか。

村シーサーは基本、
村を守るためのマジムンや火除け(火返し)として置かれるものだから
このニーセー石はちょっと意味合いが違うんだろうなー、と。

そのためか、
これまで紹介した4体と見た目も違う。

 

 

立ってます。

高さも結構ある。

 


龍柱のよう。

2つ並んでいる穴は鼻の穴です。
(目ん玉じゃないよー)

 

 

後頭部は修復されていました。

 

視線の向こうには与座岳・南山グスクがあるらしい。

それと関係があるのか、
このニーセー石の背後には
南山にまつわるたくさんの拝所・墓所がいくつかありました。
(南山世按司・南山世女神とか)

 

+ + +

 

ところで、村シーサーって、
村ごとにそれぞれフォルムに特徴があるな!

っていうのが今回気づいたこと。

制作者が同じなのか、
最初に作られたのを模しているのか、
なんか似てるんです、フォルムが。

今回見た新城、志多伯の村シーサーは、

倒した円柱型。

なので各シーサートップは俯瞰図なのです(笑)

 

でも写真で見ると
東風平とかはまたちょっと違うっぽいけど。

 

 

Dee OKINAWANの記事で見た
与那原の村シーサーは

ゴリラ型

 

 

宜野湾喜友名のシーサーは…

正方形?

(でも7番だけ他の6つと違う感じはある)

 

こうやって集落ごとに
フォルムの特徴をまとめてみると
面白いかもしれません♪

 

 

八重瀬町石獅子まっぷを見ると、
八重瀬町にはまだまだたくさんのあるようなので
またいつか機会を見つけて
村シーサー巡り、したいと思います。


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