がじゅまるの樹の下で。

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奄美の与湾大親神社

2019年04月16日 | ・琉球史散策/第二尚氏

去年、奄美大島に行った時、
やはり巡りたいと思ったのは
「西郷どん」スポット…ではなく、

「あの人」にまつわる場所。

 

奄美が「琉球」だった時の、尚清王の時代。
島のライバル(我利爺)の讒言によって
首里王府軍によって攻められ自害した、

与湾大親。

奄美版護佐丸とも言える人ですね。

 

彼の息子、糠中城は
『琉球歴女の琉球戦国キャラクター図鑑』でもキャラ化し、
何度かこのブログでも取り上げています→  

糠中城は首里に連行され、
許された後も奄美に帰ることはなかったようなので
奄美に史跡が残っているなら
糠中城というよりは、与湾大親だろう!と。

 

しかし。

 

旅行の前に色々ググってみても
与湾大親の人物紹介はヒットするものの、
彼にまつわる関連史跡の情報は一向に見つけきれず…

 

何もないのか??

それともマイナーすぎるのか????

 

ともかく現地調達するしかない!
と情報ゼロのまま飛んだ奄美大島✈

 

 

でも奄美大島は
幕末(西郷さん)と自然推し!!
という印象で
琉球時代の、しかも人物に関する史跡情報は難航


実は、いくつもの山、トンネルを越え、
湯湾地区へも遠出した…
でも湯湾と与湾はやっぱり別だった!

 

諦めかけましたが、
奄美滞在最終日の前日に
偶然、笠利町文化財遺跡イラストマップを見かけ、
その中に「与湾大親」の文字を発見。

それを頼りに調べていき、
無事、最終日の朝に3スポットを巡ることができました!

 

そのうちのひとつ。

 

 

与湾大親が治めていたという用安地区にある、
その名もずばり、

 

与湾大親神社

 

 

小雨の降る中、参道の階段を登っていきます。

 

 

登りきると、
新しい社と、戦前の手水鉢が。

与湾神社は1939年に建立された
与湾大親を祀った神社。

手水鉢はその時のもののようです。

社や鳥居は2018年4月に再建されたばかりらしい。

 

与湾大親神社を再建(奄美新聞)

 

(今、普通に「与湾大親」でググったらこちらの情報ヒットします。
でもワタシの旅行前は何も出なかったのよー??謎…)


 

高台にあるので見晴らしは抜群。

雨で景色がかすんでいたのが残念。

 

 

帰路。

鳥居を後ろから。

晴れた日は、
赤い鳥居と、緑と、向こうに見える海と空の青と、
3色のコントラストが美しいのでしょうね。


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