「琉球のユウナ③」(響ワタル著/白泉社)
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引き続き、雑誌では一切読んでいないので、
えっ、もう!?
という印象。
まだ先、と思っていたので
嬉しい誤算。
今回も楽しく読ませてもらいました
3巻で新しく出てきた琉球史ポイントは、
それから新キャラ
居仁
と
赤犬子。
居仁はぶっ飛びましたなぁ…。
少女漫画的恋愛展開としても
いつか出てくるだろうとは思ってたけど
このようなキャラだとは
1ミリも思ってなかったので
さすがに度肝抜かれましたわ
なお、ここでの居仁のルビは「いに」
ワタシは最初に触れた知識の影響で「きょじん」派です。
(※「巨人」とイントネーションは違いますー)
父・尚宣威の事とか
息子の尚維衡(→首里追放)、
そして玉陵の碑(→息子共々玉陵に入る資格者から除外されている)ことを思うと
居仁そのものも、どうしても薄幸の儚い女性なイメージがあったのですが、
いやはや……
ちなみに☆
尚真は14歳で冊封を受けており、
その時に「王妃」への下賜物が記録されていることから
14歳ではすでに居仁と結婚していた、ということになります。
でも、もしそれが冊封の時点では「形」だけだったとしたら…
それはそれで面白いですね。
尚真と居仁、
マンガで描かれた設定も
そういった作者の裏設定が垣間見えるような気がしました。
そういえばワタシ、
居仁はきちんとは描いたことないかも?
華后さん(→尚真の側室で尚清王の母)は何度かあるけど。
(華后さんも今後出てくるのかな(笑)
ややこしくなりそうだから出ないかな)
赤犬子もいいキャラでした。
確かに彼にまつわる伝承などを読んでると
優等生というよりも、
頑固というか短気と言うか、
癖がある感じなんだよなぁ(笑)
「楽師」としてはもちろん、
不思議な力を持っているという面を前面に。
何かその出生・ルーツに秘密がありそうですね。
トーン貼りの肌は褐色イメージなのかな?
「赤」なだけに。
とかね。
個人的には
少年尚真と尚徳王長男とのエピソードが
気に入りました。
そうそう、
金丸が王になる前の尚真(やオギヤカ)の
暮らしや生き方(→★ ★)を想像するとね、
また面白いのですよね…。
そして、
その後の結末が描かれるのが、また憎い…
というわけで、
作者が史実を踏まえた上で
出来事や人物をどう創作・アレンジしているのか、
今回も元ネタなどを予想・想像しつつ
マニアックに楽しませてもらいました☆
4巻も楽しみです。
「琉球のユウナ」から
琉球史に興味持ってくれる女子が増えたらいいなぁ~。
そんな意味も込めて、
単なるレビューというよりは、
ベースとなる歴史・史跡もふわ…っと紹介しつつ…の記事でしたっ。