がじゅまるの樹の下で。

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キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ(11)『羽衣伝説~察度の母~』

2020年03月15日 | ・キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ

 

前回に引き続き、
「羽衣伝説」をお送りました。

羽衣伝説は組踊『銘苅子』の題材にもなっています。
2コマ目の子守歌は、
実際に『銘苅子』で謡われているいるものを
ベースにしました。

実際の曲→(子持節

 

キラキラ本では察度と泰期は
異母兄弟という設定にしています。
(本当は弟・泰期は進貢使としての
名目上のものだとは思っているのだけれど)

 


 

 

 

ところで、
琉球史を振り返ると
ちょいちょい「天女」の存在が散見されます。

そのことから、
天女の正体は王女、もしくは身分の高い女性なのではないか
という解釈もあります。

『琉球歴史夜話』源武雄著
『新琉球王統史2』与並岳生著  他


『琉球の伝説集』(石川文一著)では
神人という解釈をされています。

この本での羽衣伝説は少し小説仕立てになっていて
特に奥間大親の生々しい人間っぷりが描き出されていて、
なかなか…、なかなかです(笑)

 

 

 

察度の反抗期についてですが、
これ、ちゃんと正史に記述があるんです。

『中山世鑑』(諸見友重訳注)によると、

男の子(察度)はようやく成長したが、
畑仕事もせず朝な夕な魚釣りや猟に遊び惚けていた。

父(奥間大親)も腹を立て時々たしなめたが、
教えに従うことなもなく、
ただいたずらに方々を遊び歩く親不孝者であった

 

 

『中山世譜(蔡鐸本)』(原田禹雄訳注)では、


息子(察度)は大きくなっても農業に従事せず、
漁猟を好んで毎日あちこちで遊んで暮らし、
父の言うことなどきかなかった。
大親は、大層心配していた。

 

です。

『球陽』も『中山世譜』と同じ感じ。

 

察度、どんだけ😂

 

察度の人間臭さが表れていて
ワタシ的に外せない察度像です♡

 

 


なお、"煙草を吸ってる察度”は演出です(笑)
この時代にはまだ琉球に煙草はありません。
煙草は尚寧王(16世紀末ごろ)に
琉球に入ってきたといわれています。
尚寧が住んでいた浦添グスクからは
様々なキセルが出土しています。

 

 


 

「キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ」
シリーズ初見の方はこちらもご覧下さい


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