草間彌生 わが永遠の魂
草間彌生の笑顔を見た事がない
いつも難しいような顏をしている
眉間にしわのよった顔をよく見る
草間彌生がアール・ブリュットだと定義されることはない。
その境界線は何なのだろうか
有名になったからか?
なぜだろうか、腑に落ちない気持ちになる
圧巻の展示スペース
2メートル四方の作品が
奥へ奥へと並べられている。
びっしりと目が描かれた作品
カラフルさがあるから緩和されているかもしれないが
尋常ならざる雰囲気がある。
芸術は、孤高の営みだ
私は真剣に、そして命がけで過ごしてきたことを
心から誇りに思っております。
「芸術家としての生きる心構え」が
私の一生を支えてきました。
企画展の挨拶として、そう記されていた。
執念というか情念というか
やはり尋常ならざるものを感じてしまう。
日本語と英語で併記されていた。
読んでいた私の隣には、白人男性が立っていた。
その彼が、文章を写真で撮ろうとしていたので
私は肩をたたいて止めたのだが
彼は文章を人差し指でさし
それから親指を立てた。
2回それをして、彼は次の展示スペースに行った。
私も次の展示スペースに移ったのだが、
そこで、その白人男性が
パートナーに肩をかけ涙を流していた。
草間彌生の芸術に対する気構えを読んで
感銘を受けたからだろう。
彼はアーティストだろうか。
そこまで心に響くものがあったのだろう
私としては
言っていることは理解できるのだが
そこまでやることに対しては理解に苦しむ。
そんな気持ちになった。