FT-897Dを使い始めてから数週間が経つ。このリグは機能や設定メニューなど、内部的にはFT-857Dと等しい。なので以前に書いた“RIGの操作方法の習得”は、事実上幾つか終えている。つまり外観的イメージに慣れてしまえばOKである。
早速だが、メニューを表示させて取説を開いた。基本的にはFT-857Dと同じ設定にしたが、SSBのマイクゲインだけは違っているようだ。このリグ、送信出力を変えてもALCメータの振れ方にほとんど変化が無い。ANTを変えて違うバンドでやってみても同じだった。こんなのは初めてだが、まぁこれはこれで都合が良いのでOKだ。普段からSSB運用時はALCを監視しているので、しばらく様子を見ることにしよう。
あと、このリグでいただけないことは、ボタンの配置である。バンドやモードの切り替えは問題ではないのだが、マルチファンクションがいただけない。ページを変えるためにFボタンを押して、MEM/VFOCHツマミを回す。これはFT-857Dと同じだ。しかしFボタンの位置が理解不能だ。設計ミスと言っても過言ではないだろう。
FT-857Dはツマミの右隣に対して、FT-897Dは間にメインダイヤルをはさんで約110mm離れている。実際の操作を具体的にイメージして欲しい。FT-857Dは左手の親指でFボタンを押して、そのまま左の親指と人差し指でツマミを回せばOKだ。つまり無理なく短時間で片手で操作が可能である。
ところがFT-897Dで片手で操作しようとすると、かなりつらい。左の小指でFボタンを押し、メインダイヤルを跨いで約110mm離れたツマミを左の親指と人差し指で回すしかない。でなければFボタンを押した後に、いちいち手を約110mm離れたツマミまで移動させてから回すことになる。
右手の場合は1stアクションであるFボタン押しでメインダイヤルが邪魔になり、これは論外である。片手による操作手段は上記以外には無いと思う。つまり、FT-897Dのマルチファンクションは、両手で操作を余儀なくされるリグである。日常的な操作を片手でできないのは致命的である。
対策案として、DSPボタンとFボタンを席替えするというのはどうだろうか?FボタンがMEM/VFOCHツマミの真上に行き、DSPボタンがCボタンの右隣に行くというものだ。これでもFT-857Dの操作性には及ばないのだが、YAESUさん、この案いかかでしょうか?
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FT-897Dの購入、了解しました。私は購入してから1年半になろうとしてますが、ここ数年は低アクティビティが続いています。ログによるとFT-897Dを使用したQSO数は105件しかなく、もう少しアクティビティを上げなければと感じました。
FT-897Dは主にFMが使えるバンド、つまり28MHz以上で使用しています。あと時々ですが7MHz以上でCWを運用する時もあります。このリグは送信出力がHF/50/144/430それぞれにメニューで設定できることと、AC電源を装着しているので外付け安定化電源レスが実現していることが、私にとっての大きなメリットです。基本性能は価格並み以上だと思いますので、Fボタンの位置だけが残念な状態ですね。
と言うことで、お互いFT-897Dを楽しんで使っていきましょう。