JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

14MHz帯用アンテナチェック用同軸ケーブルの最終チェック

2019年10月07日 21時52分42秒 | 同軸ケーブル系

4の記事で取り上げている“使用周波数に対応した長さの同軸ケーブル”の製作だが、最終チェックを残すのみとなった。前記事でも書いたとおり、ボトムインピーダンス0Ωが出てくれないなど理想的な特性ではないため出来栄えは100点ではないが、ねらった周波数でボトムインピーダンス(2~3Ω)になっていると確認できればOKだ。

と言うことで早速チェック(測定)に取り掛かる。前記事で製作した同軸ケーブルのMJコネクターに短絡コネクター(ケーブル長さ8mmに相当)を取り付けて、アンテナアナライザーでインピーダンスがボトム(2~3Ω)となる周波数を測定。

ちなみにボトムインピーダンスの周波数の測定では、それを見極めることが困難なくらいインピーダンスメーターの振れ方が少ない。なのでカット&トライ時も同様に行ったことだが、ボトムに対して上側および下側で12.5Ω(←アナログメーター目盛りの最小値)になる周波数を測定し、その平均値を計算し測定値として扱う。(まぁ厳密に言うと、平均値では誤差が発生するのだろうが…。)

・測定する同軸ケーブルの長さ
  =ケーブル本体の長さ + MJコネクター長さ + 短絡MPコネクター長さ
  =6900+30+8
  =6938[mm]

・インピーダンス12.5Ω時の上側周波数=15.198[MHz]
・インピーダンス12.5Ω時の下側周波数=13.026[MHz]
     ↓
・上下各周波数の平均値(長さ6938[mm]の時)
  =(15.198+13.026)/2
  =14.112[MHz]

ただしこれは短絡コネクターを含めた周波数なので、純粋に完成ケーブルのみの周波数を得るために、2つ目の計算を行う。

計算はカット&短絡(L=6900[mm])と、MJコネクター取り付けプラス短絡コネクター装着(L=6938[mm])の測定結果を踏まえ、単純に周波数がケーブルorコネクター長さに比例するという前提で、L=6930[mm]の周波数を求める。

・長さ6900時の周波数=14.209[MHz]
・長さ6938時の周波数=14.112[MHz]
     ↓
・長さ6930時の周波数
  =14.112+(14.209-14.112)×{30/(30+8)}
  =14.112+0.097×30/38
  =14.189[MHz]
  =14.112+(14.209-14.112)×{8/(30+8)}
  =14.112+0.097×8/38
  =14.132[MHz]

と言うことで狙い周波数@14.140MHzより49kHz高く8kHz低くなったが、かろうじてSSBの国内QSOメインストリート周波数?には収まった。なのでこれは一旦採用とし、あからさまな問題が出てきたら再検討したいと思う。

直接測定ではないものの、これで製作した同軸ケーブルをそれなりに根拠が有るボトムインピーダンスを示す周波数を確認する方法が確立した。とりあえず同じ要領で7MHzと18MHzのケーブルを製作していこうと思う。

-・・・-
■2020年2月29日 17:25  誤記対応
記事タイトル“計算式でミス発見”で述べた、ミスおよび関連部位の抹消および訂正を実施した。


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