14MHzのホイップアンテナは既に2本立ち上げたところだが、その中にCW周波数用が無いため、「何かCWで使えるアンテナが欲しいよな~。」と思った。そこで最初に思い浮かんだものが第一電波のHF20CLだ。
このアンテナは昨秋にMAV-2Wのエレメント用に2本用意したが、頭でっかちを甘く見ていた取扱いだったために伸縮ポールの根元側1段を殺してしまう事案が発生した。これを受けてHF○○CLシリーズをエレメントに使うことは絶望的となり、であれば「2本中1本をホイップアンテナに回しても、罰は当たらんよね~。」という方向に傾いた。
ただ、メーカー製の量産アンテナであっても個体差があることは昨秋に確認済みなので、とりあえず適当に1本選んで測定してみることにした。
測定はアンテナアナライザーを使って、14MHz用のアンテナチェックケーブルを使用していく。なお、SWRとZはf0における値で、帯域はSWR≦1.5の範囲、ねらい周波数は測定結果を踏まえて決めることにした。
まずは現状把握、標準エレメントを目いっぱい挿入して取り付けて測定。結果、f0=14.181MHz、SWR≒1.00、Z≒50Ω、帯域=14.000~14.362MHz(14.181MHz±181kHz)であった。この結果は、どちらかと言えばSSBの普段使いがメインで、CWと国内コンテストのSSBにも対応しているという感じだね。
これを踏まえて、帯域内の主要な周波数でSWRとZを確認してみた結果、いずれも使える値であった。
・14.050MHz:SWR≒1.27 Z≒40Ω(国内コンテストでCWの下限周波数)
・14.130MHz:SWR≒1.04 Z≒46Ω(SSBの国内QSOで常用されている周波数の下限付近)
・14.153MHz:SWR≒1.02 Z≒48Ω(富山の局とQSO出来るチャンスが大きい周波数)
・14.250MHz:SWR≒1.08 Z≒60Ω(国内コンテストでSSBの下限周波数)
・14.300MHz:SWR≒1.23 Z≒68Ω(国内コンテストでSSBの上限周波数)
と言うことで、このアンテナは調整不要。デフォルトのまま使うことがベストと判断し、作業終了とした。
結果的に先月測定した、同シリーズのHF30CL@10MHzと同じ流れで同じ取扱い方が可能になった。その記事でも述べたが、必要な範囲を網羅していて組立の再現性も得ることが出来た。現状ではこのアンテナを14MHzの1番手とし、更に特化したものが必要になれば2本目のHF20CLを充てることにしたい。
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